濃色の紺無地に比べて、より軽やか、かつ華やかな印象の淡色ネイビースーツ。ここには迷わず”青”の入った柄ネクタイを合わせよう。同系色ゆえスーツにさらりと馴染みつつ、持ち前の華やかさを際立たせてくれるのだ。
同系色だから華やぎつつ派手すぎない
同系色のサックスシャツを合わせるのもお洒落の定石
ほのかな杢調の色合いが美しい、淡紺無地スーツ。Vゾーンにはサックスのシャツと、ネイビーベースのヘリンボーン柄ネクタイを合わせて、同系色グラデを表現した。ネクタイの色柄は個性的だが、地色が同系色ゆえ、華やぎつつも派手ではない。このバランスが好印象の決め手だ。ネクタイは記事下(4)ポール・スチュアートと同じ。
ソフトな印象と華やかさは春らしさの演出にも一役
紺は紺でも色が淡いと、ソフトな印象と程よい華やかさが生まれる。ランチミーティングのような明るさやフランクさが求められるシーンには、淡色のネイビースーツは絶好の存在といえるだろう。スタイリングはその華やかさを最大限活かすことを考えるべきだが、派手になりすぎても困る。すると鉄板回答として浮かぶのが、スーツと同系色の「青」が入った、華やかな趣薫る柄ネクタイだ。
この場合、青は地色でも柄色でもOK。どちらかに青が入っていることでスーツ馴染みがよくなり、節度のある華やかさが楽しめるというわけだ。なお単品では派手に思える柄でも、同系色の魔法で合わせてみると意外や落ち着く。ぜひ、もっと華やかになる大柄にも挑戦してほしい。
1. 糸飛び感のある豊かな表情にも注目。
2万6000円/アット ヴァンヌッチ(グジ東京店)
2. 懐かしさを感じさせる褪せたトーンに惹かれる。
1万円/ロバート フレイザー(アイネックス)
3. 青の濃淡で陰影が表現されたサークル柄は、存在感満点だ。
1万9000円/ターンブル&アッサー(ヴァルカナイズ・ロンドン)
4. 艶やかな表情が、柄を立体的に浮かびあがらせる。
1万5000円/ポール・スチュアート(SANYO SHOKAI)