F.P.ジュルヌ
クロノグラフ・モノプッシャー ラトラパンテ
クラシックにしてスポーティな複雑機構の新境地
天才時計師フランソワ・ポール・ジュルヌ氏は今年、初のスプリットセコンド・クロノグラフ(ラトラパンテ)に挑んだ。これまでオクタ・クロノグラフとサンティグラフ、2つのクロノグラフ・ムーブメントを開発してきたが、ダイヤル中央に置いた時分と同軸に秒積算計を置くオーソドックスなスタイルを採ったのは、今回が初。その理由は、ジュルヌ氏曰く「設計していく中で、このレイアウトが最も合理的だったから」。
スプリットセコンドでありながら、プッシュボタンが2つしかないのは、ワンプッシュクロノグラフだから。上側のボタンがスタート/ストップ/リセットを司り、下側のボタンがスプリットセコンド用だ。各クロノグラフ秒針は、2つのコラムホイールで制御。クラッチ部分にはスウィングピニオンを採用し、スタート時の針ブレを解消している。
古典を精査し、優れたメカニズムを融合し、革新したクロノグラフは、ベゼルにタキメーターを備え、ブレスレットの各コマにラバーを配したスポーティな装いである。クラシックとスポーティの巧みな融合は、ジュルヌ氏が優れた美的センスの持ち主でもあるとの証しだ。外装素材は、プラチナ、18Kローズゴールド、そしてチタンの3種類を展開。チタン仕様のみインダイヤルがオープンワークされ、より現代的な印象を高めている。
さらにディテールをチェック!(写真14枚)
F.P.ジュルヌ
クロノグラフ・モノプッシャー ラトラパンテ
ケース径:44mm
ケース素材:18Kローズゴールド
ベルト素材:18Kローズゴールド+ラバーブレスレット
ムーブメント:手巻き(Cal.1518)
価格:936万円(チタン仕様は696万円)
発売時期:発売中
お問い合わせ先:
F.P.ジュルヌ東京ブティック Tel.03-5468-0931
http://www.fpjourne.co.jp/
撮影/岸田克法 文/高木教雄
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