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中学生でアイビーに夢中に

MEN’S EX読者のなかにも、1990年代のアメカジブームのころに、デニムの達人として林さんの存在を知った方は多いのではないだろうか。そこへ至る前に、まずは林さんのファッションの入り口であった中学生時代からヒストリーを伺ってみた。

「中学生のころは、アイビーに心を奪われてVANに夢中でした。メンズクラブも熱心に読んでました。大学入学のころまでVANの影響を受けていたと思います。物心つくころには洋服しかなかったね」と林さん。

当時、アイビーを不良っぽいイメージで着る人も少なくなかったと聞く。そのことを林さんに尋ねると、「バンカラは最初からできへん。まずはお坊ちゃま風に基本から着ていったよ」とのこと。

デニム・デザイナー 林 芳亨さん

広島から神戸に買い物に行く

林さんは高校生くらいになると、なんと住んでいる広島から神戸まで足を延ばして洋服を買い求めていたという。

「年齢が上がるにつれて、趣味は同じでも、徐々にアイテムがより上質なものへと変わっていきました」。わかりやすく言うとVANがブルックス ブラザーズになり、国産シューズがクラークスへと変化していったのだ。

そのころ雑誌以外の情報源は店頭。「東京のミウラ&サンズ(現在のシップス)のように、神戸の(ミスター)ボンドという人気店があって、そこに、おじいがおるんです。その講釈を聞かせてもらって買うんです。『ブルックス ブラザーズのシャツは一生ものや』とかね(笑)。当時の流行ではユニバーサルの時計、フローシャイムの黒のプレーントゥなんかが記憶に残ってるね」。

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