オリンピック、パラリンピックのワールドワイドパートナーであるトヨタが、2020年開催の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下”東京2020″)にて、”単なる車両供給の枠を超えた”と謳うモビリティソリューションの提供を行なうと発表した。様々なところで言われてきたように、東京2020は、日本が、あるいはトヨタが、世界に向けて未来のモビリティ社会の展望を示し、問いかけるための重要な場となりそうだ。
もっとも注目されるのは、2018年1月のCESで発表されたe-Paletteと、その運行システムの提供だろう。選手村での選手、大会関係者の移動はこれで行なわれる。トヨタの提案するモビリティサービスを、世界中の関係者が実際に体感することになるわけである。 バリアフリーなモビリティの提供として、福祉車両ウェルキャブのほか”今後公表予定のパーソナルモビリティ”の提供も行なわれる。障害者の積極的な行動を支援する新たなかたちのパーソナルモビリティが登場するのだとしたら、その内容には期待が高まるところだ。