
ロンドンの四大エリアに根づく装いをアップデート
英国王室御用達の誉れを受けるオースチン リードは、英国回帰がトレンドとなる今、改めて見直したい存在だ。今季、同社はロンドンの四大エリアの伝統的スタイルを現代的にアレンジし提案。これぞ本場のエレガンスだ!
【オースチン リードとは?】

117年の歴史を誇る王室御用達の老舗
1900年に創業し、エリザベス女王とチャールズ皇太子のロイヤルワラントを受ける。オーダーが主流だった時代にいち早く既製服を提案したことでも有名。


ロンドン証券取引所やイングランド銀行が置かれ、世界経済を先導する金融センターである「ザ・シティ」。ここでの定番スタイルは、バンカーストライプに代表される縞柄スーツだ。オースチン リードはその本流に則りつつ、縞間隔を広めにしてさりげなくアレンジ。とはいえビジネスマンらしく同系色の縞で節度を維持している。シャツタイも紺でキリリとまとめつつ、胸元にはチーフで華を。この味付けが英国流だ。


サヴィル・ロウにも近く、様々な王室御用達ブランドが軒を連ねるジャーミンストリート。英国贔屓ならずとも、ドレスクロージング好きなら一度は訪れたいクラシックファッションの聖地だ。当地のスタイルをもとにしたオースチン リード流スタイルは、ダークグリーンのスーツが基軸。「ブリティッシュグリーン」とも呼ばれる伝統色だ。カントリーな趣の色だが、端正なスーツに取り入れることで都会的な印象も発揮。


ポートベロ・ロードで毎週土曜に開かれるアンティーク蚤の市や、夏のカーニバルで賑わうノッティングヒル。ロンドンでも随一の観光エリアとしてお馴染みだ。そんな当地に相応しいのはカジュアルなジャケットスタイル。ボルドーのチェック柄が、休日らしい寛ぎと華を演出する。そして、ここに共地のベストを合わせ2ピースで装うのが新しい。オフでも節度ある装いを意識することが英国紳士の品を生むのだ。


オスカー・ワイルドやアガサ・クリスティなど、歴史の偉人も居を構えたチェルシーは、メイフェアと並ぶロンドンの高級住宅街として知られる。ここで暮らす富裕層の日常着を表現したのがこのスタイルだ。コートとジャケットの中間的に使えるキルティングジャケットは、ウール×アンゴラにより軽く、滑らかな質感に仕上げられている。高級感と軽快な着心地の両立が、余裕ある大人のデイリーウェアに相応しい。
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トレンザ
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撮影/若林武志 スタイリング/水野陽介 ヘアメイク/MASAYUKI(The VOICE)