充電インフラが変えるBEV体験。PCAが従量制課金へ移行

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プレミアムブランド3社が加盟する急速充電ネットワークの新料金体系

電動車時代のカーライフにおいて、充電インフラの使い勝手はクルマそのものの価値を左右する重要な要素だ。急速充電ネットワーク「プレミアムチャージングアライアンス(PCA)」は2026年3月、料金体系を刷新し、従来の時間制課金から実際に充電した電力量に基づく従量制(kWh)へと移行した。充電時の利便性と公平性を高めるための現実的なアップデートといえるだろう。

PCAは、ポルシェ、アウディ、そしてフォルクスワーゲンの3ブランドが加盟するBEV向け急速充電ネットワークである。各ブランドのディーラー施設などに設置された90〜150kW級のCHAdeMO急速充電器を統合し、高出力の充電環境を共有する仕組みだ。2022年10月のサービス開始以降、ネットワークは着実に拡大し、現在では全国377拠点392基にまで広がっている。都市部や主要幹線道路沿いのディーラー拠点などに設置されており、電動車によるカーライフを現実的なものへと変えつつある。

今回導入された従量制課金は、急速充電の特性を踏まえた合理的な仕組みだ。急速充電は車両の受電能力やバッテリー残量、さらには外気温などによって充電速度が変化する。そのため時間制課金では、同じ時間利用しても実際の充電量が異なる場合があった。これを解消するため、PCAは充電された電力量そのものに基づくkWh課金を採用。ユーザーは実際に受け取った電気量に応じて料金を支払うことになり、より透明性の高い料金体系が実現した。

料金設定も明快である。月額会員プランの場合、基本料金は1100円/月、充電料金は65円/kWh。さらに登録料金は廃止され、初期費用なしで利用できるようになった。一方、都度会員は基本料金不要で95円/kWh。利用頻度に応じて選択できる柔軟な体系となっている。こうした見直しにより、BEVオーナーにとってより納得感のある充電体験が提供されるはずだ。

電動車において、クルマの価値は車両単体の性能だけでは語れない。充電インフラやサービスの充実度もまた、ブランド体験の重要な要素となる。PCAの進化は、プレミアムブランドが描く電動モビリティの未来を、インフラの側面から着実に支える取り組みといえるだろう。

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