RING JACKET(1954リングヂャケット)の「ネイビーブレザー」

70年の歴史が結実したモダントラッド
リングヂャケットの真骨頂といえば、ナポリサルト顔負けのオーラを放つ仕立て……と思うかもしれないが、それは同社の一側面にすぎない。1954年創業という歴史からもわかるとおり、草創期はアイビー服を作っていたし、その後はフレンチ風、ブリティッシュ風など多種多様なジャケットを手がけてきた。同社がブランドとして認知されるまでには、実力派ファクトリーとして時代の要請に応え続けてきた研鑽の足跡があるのだ。

創業年を冠して今季誕生した「1954」レーベルは、そんなリングヂャケットの集大成といえる存在。トラッドのアイコン・3B段返りの紺ブレだが、袖付けはマニカカミーチャでフロントダーツ入り。そして生地はリング独自開発のベストセラー「4プライバルーン」だ。アメリカン、イタリアン、そして日本ならではのクラフツマンシップが結実した一着。これは歴史に残るマスターピースになりそうだ。
[MEN’S EX Autumn 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み