覚えてもらうほど、宿は応える
ステイコミュニケーションのすすめ
心に残るサービスを受け心地よい宿泊をするために、ゲストが心掛けたいこととは? ホテルとのコミュニケーションを重ね“良客”となるための、ちょっとした工夫をご紹介。

ホテル評論家 瀧澤信秋さん
国内の様々な宿泊施設へ日々精力的に取材。自身の宿泊体験に基づいた利用者目線に立った解説に定評がある。
「大切なのはホテルも人だということ。コミュニケーションを重ねれば 思わぬおもてなしを受けることも」── 瀧澤さん
多彩なホテルブランドがあり、それぞれのブランドスタンダードに基づいて行われる接客サービス。だが、最終的にサービスを担うのは “人” でもある。だからこそホテルとは丁寧なコミュニケーションを重ね、“良い宿泊客” として覚えてもらうことが大切だと瀧澤さんは説く。
「各ホテルに接客の基準はありますが、対応するのは結局は人。滞在を楽しむ姿勢が伝わり、名前や好みを覚えてもらえる“良客”になれば、次回の滞在で思いがけない心配りに出合えます。例えばこれは自身の体験ですが、初回にレストランで薬のため氷なしの水を頼んだら、次回は何も言わず用意してくれたことがありました。こうした配慮はマニュアルではなく、スタッフのホスピタリティの表れと感動したものです。だからこそ宿泊客も“覚えてもらいやすいきっかけ”を用意して印象づける工夫をすることが大切。スタッフもより良いサービスのためにお客様を覚えたいと思っています。ホテルとの良い関係が築ければ、迎えられ方も自ずと変わり、常連としての心地良さを享受できるようになります」
チェックインで覚えてもらうなら……
[荷物タグにこだわってみる]

「スーツケースのタグを目に留まるこだわったものに変えれば、スタッフの記憶に残る“目印”に。チェックイン時の荷物の受け渡しがスムーズになるだけでなく、次回の宿泊時に『またお越しですね』と思い出してもらうきっかけにも」
清掃スタッフに感謝を伝えるために……
[マイ便箋でメッセージを残す]

「清掃後にスタッフがメッセージを置くことがありますよね。こちらも“マイ便箋”やオリジナル付箋で感謝を一筆。ホテルとの良いコミュニケーションになり、宿泊を楽しんでくれたゲストというように印象にも残ってもらえます」
宿泊を楽しんでる様子を装いで示す……
[ホテルシューズを持参してみる]

「マイホテルシューズを持参すれば、客室とパブリックスペースの移動が快適に。旅を楽しむ気持ちが自然と伝わり、“お洒落なゲスト”として印象に残るのにも一役買います。スタッフとの会話のきっかけにもなってくれますよ」
印象に残るサービスを受けたら……
[サンクスレターを送ってみる]

「心に残るサービスを受けたら、ぜひ帰宅後にサンクスレターを書いてみてはいかがでしょう。スタッフの励みになりホテルのサービスの向上にも繋がりますし、次回の滞在でも同様の心配りが続くかもしれません」
[MEN’S EX Winter 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)





