“身だしなみを整える”ために
大切な厳守ルール
スーツにブレザー、ジャケットを着てきちんと見えるのは、装いのルールが守られてこそ。1つでも欠ければ、それは「身だしなみを整えた“つもり”」でしかない。新年度を完璧に整った身だしなみで迎えられるよう、MEN’S EXが長年紹介してきた装いのルールを厳選してお届けする。
タイには必ず「ディンプル」を入れる

相手に誠実な第一印象を与えられるかは、タイがきちんと結べているか次第。「タイドアップ」というだけに、シャツの台襟が隠れるまでしっかり締め(タイド)上げる(アップ)ことがマストだ。
タイは相手への敬意を表すもの。それを華やかに、より印象よくブラッシュアップできるのが「ディンプル(“えくぼ”のようなくぼみ)」というわけだ。凹凸による陰影が立体感を生み、Vゾーンに洗練を添える。お金をかけず見た目に磨きがかかるディンプルを入れないなんて、もったいないことこの上なし!
ただし、ディンプルは華やかに魅せるための飾り。装飾性を抑えることが重要な弔事ではNGとなることも、併せて覚えておこう。
ディンプルのあり/なしで首元の表情が段違い!

同じスーツ、シャツ、タイでディンプルの「あり」「なし」を比較すると、「あり」が断然洗練されている! きちんと締め上げて小さくまとめたノットにディンプルを作るとくぼみもしっかりでき、その立体的な陰影がタイを強調してVゾーンにメリハリがつくのだ。
綺麗なディンプルは、締めあげる前に作るのがコツ

写真はプレーンノットの途中。結び目に大剣を通して下ろしきる前に、ノット下にくぼみを作る。そこに指を差し入れながら大剣を下に引くとディンプルが深くなる。ノットの上と左右を指で押さえながら大剣を引くと、コンパクトなノットと崩れにくいディンプルに。
[MEN’S EX Spring 2025の記事を再構成]