
スズキのバッテリーEV世界戦略車の第1弾
スズキが同社初となるBEV(バッテリーEV)の「e VITARA(ビターラ)」をイタリア・ミラノで公開。この新型BEVを2025年夏頃から欧州、インド、日本など世界各国で順次販売を開始すると発表した。
SUVの力強さにBEVの先進感を取り入れた内外装デザインを特徴としているe VITARA。足元を飾る18インチおよび19インチホイールの太いスポークデザインと、張りのあるボディ面が悪路をものともしない強さをアピールする。一方、インテリアには先進装備のインテグレーテッドディスプレイを採用。そこにタフな印象のパネルやセンターコンソールを組み合わせている。
パワートレインは高効率なeAxleと、安全を重視したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーで構成。モーターとインバーターを一体化したeAxleが、発進時のキビキビとした加速と低速から高速までの追越し時のシャープな加速を実現する。
駆動方式は2WDのほかに、前後に独立した2つのeAxleを配置した電動4WDも設定。スズキの強みである四輪駆動の技術を投入し、パワフルなだけではなくレスポンスに優れた緻密なコントロールを可能としている。たとえば、片側のタイヤが浮くような路面でも空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動トルクを配分(LSD機能)することで悪路からスムーズに脱出できるTrailモードも備えている。
ボディサイズは全長4275mm、全幅1800mm、全高1635mmとワイド感がありながらもコンパクト。最小回転半径は5.2mと取り回し性能にも優れている。