
コンパクトでスポーティな新型4ドアモデルの登場
独BMWは4ドアモデルの新型2シリーズ グランクーペを10月に発表。この新型モデルは2020年に日本市場に導入された現行型の後継であり、2シリーズグランクーペの第2世代となる。
新型モデルの特徴は、従来型よりもスポーティさを増した外観とダイナミクス性能の大幅な向上だ。
外観で目を引くポイントはフロントフェイス。先に発表された新型1シリーズと同様の新デザインのキドニーグリルを採用し、さらにフロントバンパーの大きなエアインテーク形状が、見る者に路面に吸い付くような印象を与えている。緩やかに流れるルーフラインは、長く伸びたサイドウィンドウと相まってエレガントさを漂わせている。伝統のCピラーのホフマイスターキンクはこの新型でも採用されており、そこにはモデル名である『2』が刻まれている。
ボディサイズは全長4546mm、全幅1800mm、全高1435mm。ホイールベースは2670mmで、先代型(本国仕様)と比較して全長で20mm、全高で15mmほど拡大している(日本仕様の218i Mスポーツと比べると全長で6mm、全高で5mmの拡大)。
内装はカーブドディスプレイや新デザインのギアセレクターを採用。素材はレザーフリーとしており、オプションでビーガンレザーとアルカンターラを使ったトリムと、手縫いのコントラストステッチを採用したインストルメントパネルを組み合わせられる。
新設計のシートは長距離ドライブ時でも快適で、オプションにスポーツシートとMスポーツシートを設定。いずれのシートでもシートヒーターと電動調整機能をオプションで用意、スポーツシートはマッサージ機能も選べる。後席は40:20:40の分割可倒式となっている。
モデルバリエーションは4種類。2ℓ直4ツインパワーターボディーゼル(最高出力150ps/最大トルク360Nm)を搭載した「218d」と「220d」、1.5ℓ直4ツインパワーターボガソリン(最高出力156ps/最大トルク240Nm)の「220」、そして最高出力300ps/最大トルク400Nmの2ℓ直4 Mツインパワーターボガソリンを搭載する「M235 xDrive」をラインナップ。
ボディ構造とシャーシ接続部の剛性が強化されたという進化型シャーシを採用することで、俊敏性もステアリングレスポンスも、コーナリングダイナミクスが向上しているという。M235 xDriveに採用されたアダプティブMサスペンションは、可変スポーツステアリングと可変制御式ショックアブソーバーにより俊敏性を向上させたうえで快適性も備えている。このアダプティブMサスペンションは、ほかのモデルでもオプションで装着可能となっている。
欧州地域での市場投入は2025年3月以降。日本への導入時期については公表されていない。