傑作時計の肖像
美しく進化し続ける名門IWCの技術力の象徴
IWCのポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44
IWCの人気コレクション「ポルトギーゼ」の中でも、別格のポジションにある永久カレンダー搭載機が、2024年、設計を一新した。装いの格上げに効くコンプリケーションウォッチを求めるなら、これが最高の選択である。
新作の「ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44」には4つのバリエーションがあり、これはIWC独自のレッドゴールドに“シルバームーン”文字盤をセットしたモデルだ。自動巻き。径44.4mm。18Kアーマーゴールドケース。サントーニ社製アリゲーターストラップ。5気圧防水。693万円。
トレンドともマッチする、“ホライゾンブルー”文字盤。18KWGケース。サントーニ社製カーフストラップ。710万6000円。
艶やかな“オブシディアンブラック”文字盤。18Kアーマーゴールドケース。サントーニ社製アリゲーターストラップ。693万円。
ほのかに華やぎも感じさせる“デューンカラー”文字盤。18KWGケース。サントーニ社製アリゲーターストラップ。710万6000円。
すべてシースルーバック仕様。
デザインを細やかに一新し魅力を増した名作永久カレンダー
月ごとの日数の違いや、4年に一度の閏年まで自動調整する永久カレンダー(パーペチュアル・カレンダー)は、時計好き垂涎の複雑機構。ごく僅かなブランドのみしか手がけることができないが、幅広い装いにマッチするモデルとなると、さらに選択肢は少ない。
名門IWCの「ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44」は、そんな稀有なモデルだ。知的にして、どこか男性的な色気も感じられる伝統の「ポルトギーゼ」のデザインに載せたことで、フォーマルから休日までシックに使える超複雑時計として、世界中の洒落者に愛されている。
なお、今コレクションは12時位置に北半球と南半球から見た月相を表示する、アイキャッチ効果の高い“ダブルムーンフェイズ”を備えるのも特徴。しかも二つの月の満ち欠けは、理論上577.7年でたった1日のずれしか生じないという高精度。ここも、他にはない永久カレンダーを求める者の心をくすぐるのは間違いない。
2024年、そんな名作がリニューアルを果たした。最大の特徴は、再設計により洗練度を増したケース構造だ。具体的にはベゼルをスリムにし、より文字盤面積が大きくなるように仕立てたのだ。両面ボックス型に改めたサファイアクリスタル風防と相まって、美しい盤面を一層明るく、エレガントに見せている。
2つの香箱で7日間ものロングパワーリザーブを実現するムーブメントも、脱進機などが改良され、さらに磁場の影響を受けにくく進化。今の時代を生きる美意識ある男が選ぶ永久カレンダーとして、これ以上のものはないだろう。
お問い合わせ先
IWC
TEL:0120-05-1868
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[MEN’S EX Winter 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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