ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。

HUSKY NOISE（ハスキーノイズ）

美しく、そして心地よくお洒落を楽しめる眼鏡

2004年にデビューしたハスキーノイズは、日本のウィメンズブランドの先駆け的存在だ。「働く女性がオン・オフ掛けられるアイウェア」をコンセプトに、肩肘張らずにお洒落を楽しめることをモットーとしている。

女性が美しく掛けられるよう、同ブランドが気を遣うのがシルエットやサイズ感だ。たとえばフロントはエッジを落としたフォルムにしたり、メタルパーツに丸みをもたせたりすることで、柔らかな雰囲気に。いずれのモデルも日常使いしやすいデザインやサイズ感に落とし込むなど、細やかな心配りが貫かれている。さらに、表情に彩りを与えるカラーリングも得意とするところ。鮮やかなカラーは、その印象が強くなり過ぎないよう色出しの工程には時間をかける。そうしたこだわりも、顔馴染みの良さの秘訣だ。

2022年春からは、ノーズパッドとデモレンズを、環境負荷の少ないバイオマスプラスチックに変更するという取り組みも。なかでもノーズパッドに使用されている植物由来のポリ乳酸は、抗菌性が高く弱酸性で、肌にも優しいのだという。

佇まいはあくまでシンプル。だが、アイウェアと過ごす時間を、心地よく。そして掛ける人を、美しく。そんな工夫が随所になされているのだ。

デザイナー
鈴木康史

眼鏡メーカーで企画・デザインを担当した後、2014年より現職。旬のスタイルやカラーを取り入れながら、ルックス＆機能性ともに掛けやすくアレンジしたデザインに定評がある。