Paola Lenti & nendo(パオラレンティ)
奇才nendo佐藤オオキとの初コラボレーション
nendo
佐藤オオキ
デザインオフィスnendo 代表。建築からプロダクトまで、幅広い分野で活躍。東京2020五輪の聖火台デザインのほか、現在は仏高速鉄道TGV新型車両のデザイン、2025 大阪・関西万博日本政府館総合プロデューサーも担当。
4000平方メートルものミラノ初の旗艦店オープンを、新作発表の場に重ねたパオラレンティ。庭園や温室をも含む大空間は、自然と人工環境の調和を試みるブランド哲学を集約させたもの。随所に色彩豊かな新作の心地よさが漂い、まさに都会のオアシスそのものだった。
特に注目を集めたのは、余剰素材に命を吹き込む「MOTTAINAI」プロジェクトの第2弾、ネンドによる「Hana-arashi」。
「色をトレンド的手段ととらえる他社と違い、自然との調和を軸に積極的に使うパオラレンティ。その視線とタイムレスなもの作りに共感しました」と佐藤氏。桜を着想源に、満開と散りゆく美の物語を、製品とその廃材に重ねて表現。縫製も接着剤も不要で溶着できる素材特性を生かし、花弁のような端材を重ねたフワッと軽快な表現が見事だ。
「儚さに美を見出す日本的美意識がヒントを与えられたら」。
パオラレンティ ジャパン
URL:https://www.paolalenti.jp一覧はこちら: ミラノデザインウィーク探訪
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