ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。
TAKANORI YUGE(タカノリ ユゲ)
芸術的なデザインで魅せるハウスブランドの先駆け
タカノリ ユゲは、1971年に東京・阿佐ヶ谷にオープンした眼鏡店「東京オプチカル」のオリジナルブランドとして、’98年にスタートした。「性別や年齢を問わず眼鏡をもっと楽しむこと」をコンセプトに、当時のアイウェアには見られなかった、カラフルな色や斬新なデザインを次々と採用し、日本のハウスブランドの先駆けとなった。
これまでに「グッドデザイン賞」に加え、「アイウェア・オブ・ザ・イヤー(現・日本メガネ大賞)」を8度、その内グランプリを3度受賞する快挙を成し遂げている。そのデザインは斬新かつ芸術的だ。たとえば、表と裏で色が異なるバイカラーや、レンズの端とフレームの間に空間をもたせたフローティング構造といった複雑な意匠は、ブランドの十八番。また、多くのフレームはフロントサイドが二重構造になっている点もポイントだ。これは目元のアクセントになるだけでなく、レンズの外側をカットできるため、厚みが目立ちにくくなるメリットがある。
このような複雑なデザインは製造工程が多く、高い技術が求められる。少量生産にならざるを得ないが、製作に時間をかけることで、新たなアイデアが生まれる。だからこそ、デビューから25年を超えてもファンを魅了し続けるのだ。
TAKANORI YUGE(タカノリ ユゲ)
BRAND INFO
創業年/1998年
創業者/弓削貴敬・弓削嘉子
現在地/日本
問い合わせ先/東京オプチカルショールーム
TEL:03-5929-9780
ブランドの特徴
1. 日本の眼鏡デザイン賞を数多く受賞する実力派
2. 大胆かつ複雑なフレームワーク
3. レンズ厚が目立たない隠された機能性
斬新な色や形を提案
日本ではまだ地味なデザインの眼鏡が主流だった’90年代から、ヨーロッパのアイウェアに見られるような斬新な色やカタチを提案する。日本におけるハウスブランドのパイオニアである。