ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。
GERNOT LINDNER(ゲルノット・リンドナー)
アンティークの味を加えた他にない銀製フレーム
ドイツの眼鏡ブランド、ルノアの創業者として知られるゲルノット・リンドナー。その後、一時業界から身を引くものの、2018年に満を持して自身のブランドを始動させた。最大の特徴は、フレームの素材にスターリングシルバー(シルバー925)を使用すること。アクセサリーに使われることの多いシルバーだが、眼鏡の素材に欠かせない剛性とバネ性をもたせるのはこれまで困難といわれてきた。
だが、長年一緒に眼鏡作りに取り組んできた技術者ヘルムート・ミッテルバウアー氏とその息子たちとともに、2年の歳月をかけてついにスターリングシルバーのコレクションを開発。その質感を損なうことなく、アイウェアとしての機能をもたせることに成功した。使い続けるうちにアンティーク製品のように味が出る銀ならではの美しい色みと光沢感は、他の素材にはない魅力にあふれる。
アンティーク眼鏡の収集家としても有名なリンドナー氏だけに、自身のコレクションにもその美しいディテールが余すことなく取り入れられている。また、スライド式の調整機能を備えたテンプルなど、シンプルながらツウ好みなデザインも魅力だろう。もはや工芸品の域といえるアイウェアは、いちど手にしたらきっと手離せなくなるに違いない。
GERNOT LINDNER(ゲルノット・リンドナー)
BRAND INFO
創業年/2018年
創業者/ゲルノット・リンドナー
現在地/ドイツ
問い合わせ先/グローブスペックス エージェント
TEL:03-5459-8326
ブランドの特徴
1. スターリングシルバーをフレームの素材に採用
2. アンティーク眼鏡の意匠を巧みに取り入れたデザイン
3. 経年変化による世界に一つだけのテイストも楽しめる
デザイナー
ゲルノット・リンドナー
アメリカンオプティカル社のエンジニア・教育担当を経てルノアを創業。2018年に自らの名を冠したブランドを立ち上げる。アンティーク眼鏡のコレクターとしても世界的に有名だ。