2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。

クロノグラフのしくみ

クロノグラフとは、ストップウォッチ機能をもつ時計を指す。プッシュボタンを押して、経過時間を計測する。時計機構では数少ない、操作する楽しさが享受できるのが魅力。複数のインダイヤルが備わるダイヤルがメカツールっぽく、またムーブメントも見るからに複雑なため、人気が高い。

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クロノグラフの読み方・使い方

2つのプッシュボタンで操作するストップウォッチ

クロノグラフの操作は、2つのプッシュボタンで行う設計が最も広く普及している。ボタンは、【1】がスタート／ストップ、【2】がリセットを担当する。【1】を押すとクロノグラフ秒針（秒積算計針）【3】が動き始め、それが1周して1分間を積算する度に30分積算計【4】の針が進み、さらに1時間が経過するごとに12時間積算計【5】の針が進む。そしてプッシュボタン【1】を押すと、すべての積算計針はストップし、その後プッシュボタン【2】を押せば全積算計針は0位置に戻る。

ボタンが1つだけで、押すたびにスタート・ストップ・リセットを繰り返すワンプッシュ（モノプッシャー）式も存在する。

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『世界一わかりやすい　腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価：2,420円(税込)
発⾏・発売：株式会社世界⽂化社
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