地域別にみるスコッチウイスキーの特徴【前編】

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地域別にみるスコッチウイスキーの特徴とは?

スコッチウイスキーの産地は大きく6つのエリアに分けられる。蒸留所ごとの個性はあるので、一概に各エリアの特徴を表現するのは難しいが、代表的な蒸留所とその味わいの特徴をキャンベルタウン・ロッホの中村信之さんに教えて頂いた。

スコッチウイスキーの産地は大きく6つのエリアに分けられる。

SPEYSIDE(スペイサイド)

グレンリベット(SINGLE CASK EDITIONハーフショット)

古くから大麦の収穫量が多く、ピート(泥炭)が豊富な地域。すなわちウイスキーの生産に適しており、全スコットランドの3分の1にあたる50ヶ所の蒸留所がある。中村さんいわく「スペイサイドのウイスキーはもっとも華やかで、なかには花のようなニュアンスやフルーツのような香りを持つものも」。著名なところで「ザ・マッカラン」「グレンフィディック」など。●グレンリベット(SINGLE CASK EDITIONハーフショット)1700円 ※価格はキャンベルタウン・ロッホでの提供価格。以下同。


HIGHLAND(ハイランド)

グレンモーレンジィ(DISTILLERY MANAGER’S SELECTIONハーフショット)

スコットランドの北部、と言っても面積にして約半分を占める広大なエリア。ハイランドだけで45ヶ所の蒸留所を擁するため、その特徴を一概にまとめることは難しい。が、中村さんいわく「意外に個性的で通好みの味わいをめざす蒸留所が多い」。キリンの身長ほどもあるという長いポットスチル(蒸留器)で知られる「グレンモーレンジィ」蒸留所もここに。●グレンモーレンジィ(DISTILLERY MANAGER’S SELECTIONハーフショット)4800円


LOWLAND(ローランド)

オーヘントッシャン(DISTILLERY CASKハーフショット)

かつて多くの蒸留所があったが一時衰退。現在は小規模な新興クラフト蒸留所が多く誕生し、もっとも期待されているエリアだ。この地では伝統的に3回蒸留(他は2回蒸留)を行っており、いまでも「オーヘントッシャン」蒸留所では3回蒸留を行っている。1993年に閉鎖した人気蒸留所「ローズバンク」はまもなく再開の見込みだとされ、期待されている。●オーヘントッシャン(DISTILLERY CASKハーフショット)1200円

【COLUMN】
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まず喉を湿らせるならハイボールからスタートしては。ただし「ソーダのシュワシュワ感を大切にしたいからウイスキーはカジュアルなものでいい」というのが中村さんの持論。ストレートで楽しむ際、少し水を加えたいな、という時はスポイトで慎重に1滴ずつ垂らすのがおすすめだ。水を加える前後で変化を楽しみつつどうぞ。ちなみに中村さん、冬はお湯割りでホットウイスキーを楽しむことも多いとか。


スコットランドの風景

教えてくれる人
キャンベルタウン・ロッホオーナー
中村信之さん

キャンベルタウン・ロッホオーナー 中村信之さん

ホテルのバーに勤務の後、1999年に独立。店内には常時約400本のボトルが用意される。毎年のようにスコットランドへ足を運び、蒸留所を訪れて樽の買い付けなどを行っている。


Data
CAMPBELLTOUN LOCH(キャンベルタウン・ロッホ)
住所:東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビル B1F
TEL:03-3501-5305
営業時間:17時~0時 無休



[MEN’S EX Autumn 2023の記事を再構成]
※表示価格は税込み。

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