イタリアの食卓を彩る珠玉のプレミアム スパークリング
魅惑のフランチャコルタを訪ねて
イタリアを代表するスパークリングワインであるフランチャコルタ。世界トップクラスの品質を堅持しつつ、未来を見据えたワインづくりに挑む造り手たちをご紹介しよう。
サステナブルなワイン造りを目指し、新たな船出へ
MONTE ROSSA(モンテ ロッサ)
働きやすい環境整備で持続可能なワイン造りへ
ワイナリー創設50年を機に、スタッフが働きやすい環境を整えたい、当主のエマヌエーレ・ラボッティさんの思いが詰まった新しい醸造施設が誕生した。館内には自然光を取り入れ、醸造所内の作業もしやすいように動線を整えてあるのが特徴だ。
「すでに何年も前から自然栽培を取り入れていますし、ブドウの栽培方法はこの先も変わりません。しかし、我々のワインづくりの将来を見据えたときに、最高のクオリティを無理することなく造り続けられるようにしたかった。そのためには働きやすい環境を整えることが大事だと思ったのです。皆が働きやすく、50年先まで続くワイナリーであること。これこそがサステナブルだと思います」とエマヌエーレさんは語る。天の時、地の利に加えて、ワインは人が造りしもの、というのを実感させてくれるワイナリーである。
“サルヴァデック”フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット・ミッレジマート 2016(写真左)はシャルドネ主体で、リザーヴ・ワインを加えることで複雑味が増す。サルヴァデックとはブレーシャの方言で野性味という意味。1万1537円〈10月1日から〉(モンテ物産)
動線が整えられ、移動距離を極力少なくした地下の作業場。
エマヌエーレさん(左)と甥のアルド・ラボッティさん。モンテ ロッサのワイン造りは次世代へと受け継がれていく。
ビリヤードの玉を模した遊び心あふれる王冠。
醸造施設の中央には木が植えられ、心地よく、クリーンな空気が漂う。
[MEN’S EX Autumn 2023の記事を再構成]
※表示価格は税込み。