イタリアの食卓を彩る珠玉のプレミアム スパークリング
魅惑のフランチャコルタを訪ねて
イタリアを代表するスパークリングワインであるフランチャコルタ。世界トップクラスの品質を堅持しつつ、未来を見据えたワインづくりに挑む造り手たちをご紹介しよう。
UBERTI(ウベルティ)

ユニークさを追求し、新たなスタイルをフランチャコルタに吹き込む
シャンパーニュの巨匠、ジャック・セロスの下でワインづくりを学んだシルヴィア・ウベルティさんを中心に家族経営を行うウベルティ。セロスの影響を受け、リザーヴ・ワインの比率を高め、複雑味を追求している。氷堆石土壌が豊かなフランチャコルタ西側地域にワイナリーと畑を有し、一つの畑(区画)から1つのキュヴェを造っているため、テロワール(土壌や気候)による違いも楽しむことができる。
小さな区画ごとにワイン造りを行う傍ら、フランチャコルタでは滅多に行わない複数のヴィンテージをブレンド(それも毎年注ぎ足していくソレラ方式を採用)する「クインケ」という新しいワインもリリース(残念ながら日本未入荷)。畑のポテンシャルを存分に引き出し、収穫したブドウの特性を守りつつ、新たなスタイルに挑んでいる。

左:フラッグシップの「ウベルティ フランチャコルタ・ロゼ・フランチェスコ・プリモ N.V.」。フランチェスコとは2度、ミラノを征服し、イタリアのルネッサンスを愛したフランソワ1世のこと。彼の時代から発泡ワインが存在したという説もある。参考上代6820円〈10月1日から〉(テラヴェール) 右:ブドウ栽培を担当するシルヴィアさんの妹フランチェスカさんと夫のルイージさん。若い感性でワイナリーを率いている。

1978年にロゼでファーストヴィンテージをリリース。現在もセラーには’70年代、’80年代のワインが保存される。

2002年からスタートした「クインケ」。年々1ヴィンテージごと、ワインが注ぎ足され、現在21のヴィンテージがブレンドされたマルチヴィンテージワイン。
[MEN’S EX Autumn 2023の記事を再構成]
※表示価格は税込み。