長年の研究で革新的なアイテムを作る
極上の“メゾン美容”
あらゆるモノ作りに共通するが、コスメの分野でも伝統と最新技術を融合し、世界をいかに革新するかがメゾンの矜持。そんな誇り高き行為をブランドの歴史を紐解くことで、いま再び、理解したい。
DIOR(パルファン・クリスチャン・ディオール)
カプチュール トータル ル セラム
今でこそ周知となったリポソーム技術を世界で初めて化粧品に応用したのも、ディオール スキンケアの代表シリーズ“カプチュール トータル”。2023年発売の最新美容液では、マダガスカルに生息するロンゴザの再生力を昇華させ、自然由来成分98%を実現。たくましいハリを肌に与える。30ml 1万5950円(パルファン・クリスチャン・ディオール)
常に革新を求め、未来に向かって前進する
1946年にメゾンが創業され、クリスチャン・ディオールの女性と花への情熱を継承するように、1967年に初のスキンケアを発売。以来、花由来の成分とサステナブルへの厳しい基準を掲げながら、名品と呼ばれるコスメを創出してきた。2022年には“責任ある処方への取り組み”について消費者へ全情報を開示している。さらに、幹細胞研究を20年以上続ける知見から、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授が所長を務めていた京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との共同研究など、科学的イノベーションでも最前線を走り続けている。
LANCÔME(ランコム)
レネルジー HPN クリーム
肌再生科学から誕生したシリーズに最新のクリームが誕生。たんぱく質を豊富に含む3種の植物から高機能な300種ものペプチドを抽出し、配合。ネックラインにも塗布することでエイジングの出やすい首元もハリのある印象へと導く。50ml 1万9800円(ランコム)
美のトレンドをつくる潮流は、ここにある
1935年にパリ最古の美容サロンのひとつである“ランコム アンスティテュ”をオープンしたことに端を発する。ブランドロゴにバラを掲げ、常に世界中の女性の美に寄り添ってきた。現在はサイエンティフィック ディレクターのアニー・ブラック博士などが最先端の科学的知見を生かした製品づくりを行っている。中でも肌に住むと話題の“美肌菌”や大注目の“ペプチド”研究の分野において、業界を大きくリードするブランドだ。
HELENA RUBINSTEIN(ヘレナ ルビンスタイン)
P.C. スキンミュニティ
再生、修復、防御に優れた“オセアニック クリスタ”の始原細胞を配合。新生“P.C. スキンミュニティ”。左から同アイ マスク 4ml×6枚 1万3200円(数量限定)、セラム 50ml 2万9700円、エマルジョン 75ml 2万8600円、アイ 15ml 1万4300円(以上ヘレナ ルビンスタイン)
類い稀なる先見性で、美容の常識を覆した
「すでに世の中にあるものはつくらない」と語ったマダム ヘレナ ルビンスタイン。1900年に第1号化粧品“ヴァレーズ”の販売をメルボルンで開始し、ロンドン、パリ、NYとグローバルに進出し、一躍世界的なブランドに。また、世界初のウォータープルーフマスカラやビタミン入り化粧品と革新的なコスメを次々に発表するなど、その先見性は現在も継承されている。
[MEN’S EX Summer 2023の記事を再構成]
※表示価格は税込み。