“100年前の服”がビスポークで作れる!「アーチーズのサックコート」

bool(false)
Facebook
Twitter
友だち追加

進化するモダン・クラフト
手仕事の新名品

新世代アルチザンの注目作から知られざるマスターピースまで。一流のクラフツマンシップが宿る名品をご紹介。その魅力をじっくり深掘りしよう。



最高の職人技で蘇った“100年前の服”

アーチーズ ビスポークの[サックコート]

アーチーズ ビスポークのサックコート
納期は約1年3ヶ月〜。価格は要問い合わせ。(アーチーズ ビスポーク)

銀座の英國屋で7年半、サヴィル・ロウのハンツマンで約3年の経験を積み、2021年に「アーチーズ ビスポーク」を立ち上げた里和慶一氏。昨年、四谷三丁目駅近くにアトリエ兼店舗を構え、さらに躍進を遂げた気鋭である。ハンツマン時代には英国王室のロイヤルウェディングで婚礼服の仕立てを任されたり、映画『キングスマン:ファースト・エージェント』の衣装制作を担当したりと貴重な経験を得ることもできたそうだ。格調と柔らかさを両立したスーツやジャケットが主軸だが、一方でアーチーズならではの逸品を仕立てることもできる。それが、今回紹介するサックコートだ。

里和慶一さん

サックコートはスーツの前身ともいえる服で、1世紀あまり前にトラウザーズ・ベストと合わせて着用されていたジャケット。4つボタンでフロントダーツのない身頃やカッタウェイのように後ろへはける裾などが特徴だが、里和氏はこれを想像ではなく、実際に当時の製図書や実物を紐解いて製作しているのである。まさに、現代に蘇った100年前の服というわけだ。

ヴィンテージの寝袋を解体したリネン生地で仕立てた

ビスポークゆえ当然好みの生地で仕立てられるが、特筆すべきは知る人ぞ知るジャパンブランド「kaval」とコラボして不定期で行うトランクショー限定の生地。写真は過去の作で、フランスで用いられていたヴィンテージの寝袋を解体したリネン生地で仕立てたものだ。現行素材では決して出せない味わいに満ちているのが写真でも伝わるだろう。

kavalとのコラボトランクショーはちょうど2月に終了したばかりだが、面白い生地が仕込めれば次回も開催したいとのこと。今後の動向に注目だ。



[MEN’S EX Spring 2023の記事を再構成]
※表示価格は税込み。

2024

VOL.341

Spring

  1. 1
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop