チンクワンタ × シップスの別注ブルゾン
シャツが着映える“リブ”の妙技
春アウターの賢い選び方は「お花見に何を着て行きたいかを想像する」という持論を唱えたい。着用期間が短いそれも、そう考えると楽しくなるからだ。そこでご紹介したいのは、名門・チンクワンタの一風変わった逸品だ。
シップス別注の変形ブルゾン。上質なやぎ革スエードが美しい本作のポイントは、ボタン数を増やし、重心が低くなるように調整したところ。それにより、ぴったりと着て、ビシビシに細いパンツと合わせるイタカジな装いではなく、落ち着きのある大人の装いにマッチする。さらに、袖・襟・裾リブを細くしたことにより、洗練されたスタイルに。これが実に巧妙で、桜の季節にはやや暑く感じるニットリブが小襟化するだけで一気に洒脱になるのだ。
やや首元が寂しく感じる方は、シルクスカーフを合わせるもよし、秋にはストールを合わせることも可能だ。微差のようで、コーディネートの幅も大きく広がる別注。是非、桜の下でお試しあれ。
CINQUANTA × SHIPS(チンクワンタ × シップス)
微差こそ大差! “こなれ感”のひと工夫
シャツを着ることは手間のかかることだが、男の礼節として欠かすことはできない。でも、男らしいレザーブルゾンも着たい! そんな要望を叶える逸品。フロントに向かって襟高が調整され、自然とシャツが覗く。このひと工夫が、こなれ感を生む要因だ。14万9600円(シップス 銀座店)
お問い合わせ先
シップス 銀座店 TEL 03-3564-5547
[MEN’S EX Spring 2023の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み。