高い=高級ではない! 名⾨スイス製からお馴染み国産時計まで、30万円以下*で買える傑作時計150本超を掲載した絶賛発売中のムック『U(アンダー)30万円で一生使える傑作腕時計150』。その中身をピックアップしてご紹介。
*税抜き・2022年9月現在
【U30万円なのに一生変形しにくい】
変形・腐食しないから長く使える
カーボンケース
近年、ケースの素材として注目を集めているカーボン。この先進素材を使った人気ブランドの製品が30万円以下で!
カーボンケース
時計の外装素材として、セラミックと並んで近年躍進するカーボン。炭素繊維(カーボンファイバー)を原料とするこの素材は、軽量なわりに強靭であるのが特徴だが、なかでも高級時計の世界において最も注目されているのが「フォージドカーボン」である。
“フォージド”とは「鍛造」という意味で、その名のとおり金属などを叩いて「鍛えて造る」製造法。カーボンの場合は、金型に炭素繊維を詰め込んで熱を加え、圧力をかけたあとに自然冷却を繰り返す。こうして出来上がった製品は、一般のカーボンよりもはるかに強靭であり、かつ軽量に仕上がる。耐久性・耐摩耗性に優れるとともに、特殊な製法によって生じる積層やマーブル模様が、個性的なデザインおよび質感となって現れるのだ。
外観も個性的な最強カーボン
“鍛造”を意味する“フォージド”カーボン製のケース。航空機などに用いられる素材で、カーボンの中で最も強靭かつ軽量といわれる。黒とグレーを織り重ねたデザインも特徴に。
少し前までフォージドカーボンは、超一流ブランドによる高額品専用の素材だったが、最近は新進の気鋭ブランドが良心的価格でこれを展開する。たとえばゴリラの「ファストバック・レガシー」は、ブラック&グレーの積層がミルフィーユ状に重なる個性的なスクエア型フォージドカーボンケースながら、アンダー20万円を実現。また、同じく新進のディートリッヒも、オレンジのマーブル模様が斬新な多角形フォージドカーボンモデルを30万円以下で作り上げた。ようやく最高峰のカーボンが手の届く時代になった。
フルフォージドカーボンはダイヤルまでカーボン!
ゴリラ
ファストバック・レガシー
異素材融合のブラック&レッド
元オーデマ ピゲのデザイナーが立ち上げた新鋭ブランドのゴリラ。こちらはブランド第1作の誕生5周年を記念した異素材融合モデル。フォージドカーボンに、アノダイズドアルミ、チタン、セラミックを組み合わせ、黒×赤の色合いでまとめた。自動巻き。幅44mm。ラバーストラップ。100m防水。
価格:19万4700円
問:ゴリラ
TEL:03-5422-8087