世の中のカジュアル化とともに、ビジネスシーンでもバックパックを選ぶ人が増えている。が、いかにもアウトドア気分のラウンドタイプだと、サイズによってPCが入らない、見た目が軽快すぎるといった理由で、ビジネスに不向きなものも多い。そこでおすすめしたいのがスクエアデザインでPC対応のバックパックだ。
最近は、ノータイのニューノーマルな装いが定着してきており、以前にも増してビジネス用バックパックが、身近になってきた。バックパックならではの充実した収納力、機能性は、仕事面では有効ゆえ、自分の装いに合わせ、上手に選ぶのが吉だ。スッキリとした四角いデザインには、誠実な雰囲気があり、バックパックのカジュアル感をほどよく和らげてくれる。今回は、そんなビジネスに適したバックパックのなかから、レザー使いのものを中心に紹介する。
トフ&ロードストーン
上品さと機能性を見事に両立したスグレモノ
サラリとしたタッチが心地よいシボのあるレザー素材をメインに使った上品さが魅力。端正な外見の一方で、内装の背胴側には、13~15インチ程度のPCが収まるクッション入りPCスリーブを備えた実用性が頼もしい。ほかにも、前面の外ポケットや、背面のスマートフォンサイズのポケットなど、収納への配慮もきめ細やかだ。さらにジャケットやシャツが着崩れしにくいショルダー裏の滑り止め、軽量化&蒸れ対策として中空糸ナイロンで切り替えた背面など、機能性は万全。サイズ縦40×幅31×マチ9.5cm。
バーニーズ ニューヨーク
高級感満点のビジネスバックパックのお手本
シボと光沢が印象的なしっかりとしたレザーが、大人の雰囲気にマッチする秀作。シンプルな見た目とは裏腹に、背面に低反発パッドを備えたPCスリーブがあり、タブレットや13インチPCの収納にも適した仕様となっている。さらに正面にポケット、内側に各種の大きめのポケット&ジップ付きポケットを備え、整理整頓はお任せあれ。背中とショルダーストラップ裏にはメッシュを採用しているから、蒸れにくく快適にデイリー使いができるだろう。サイズ縦41.5×幅35.5×マチ11.5cm。
ペッレ モルビダ
日本の職人が丹精込めて作った革素材は高級感絶大
多彩な収納に配慮した2ルーム仕様のビジネスバックパック。メイン収納部は、書類や小物が十分入るオープンスペース。それとは別に背中側に15インチまで入るPCポケットを備え、ビジネスツールを効率よく収納できる設計になっている。注目すべきは、皮革生産地である姫路(兵庫県)で開発した柔らかなシュリンクレザー。全体をソフトに仕上げているので開閉しやすい仕様を実現できたというわけだ。心地よい肌触りのマイクロライトスエードの内装、スーパーホワイト加工の華麗な金具など、細部にも抜かりがない。サイズ縦41×幅30×マチ12cm。
ゼロハリバートン
悪天候から書類やPCを守ってくれる心強い相棒
まず、目を引くのは中に小物用のポケットを備える、上中下3段階に分かれた正面収納。そして、本体は大きく2つのコンパートメントに分かれており、それぞれに15.6インチノートPCまで対応の専用スリーブや、各種小物用のポケットなどを完備する。ほかにも同じ空間に双方からアクセスできるダブルアクセスポケット、スーツケースのハンドルに固定できるセットアップ機能、横持ちできるサイドハンドルなど、ありがたい仕様がズラリ。おまけに本体は雨に強いラミネート加工と、実に心強い。素材は合成皮革。サイズ縦43×幅29×マチ12cm。
エース
抗ウイルス・抗菌機能を備えた、高機能素材に注目
なんと本体に抗ウイルス・抗菌加工を施した高機能合成皮革「バーテクトクロス」を使用した意欲作がこちら。ウイルスを99.99%減少させる高い抗ウイルス性能に加え、抗菌・安全性・耐久性・防汚性の4つをクリアしているというから見逃せない。そんな機能を持ちつつ、実用性も万全だ。背中の通気性を向上させる背面パッド、小物整理に便利なオーガナイザーポケット、ペットボトルや折り畳み傘を差し込めるサイドポケットなど、快適かつスマートな収納を網羅。もちろん、クッション入りPC 収納(15.6インチ対応)も備えているのでご安心あれ。サイズ縦45×幅30×マチ15cm。
写真=武蔵俊介 スタイリング=宮崎 司 文=川田剛史
※表示価格は税込み