時計と服
“今どき”コーディネートの7rules
心から満足できる時計に出会うためには、“何を選ぶか”と同じくらい“どう着けるか”を吟味することが肝要。そこで本特集では、時計の装い方について掘り下げてみたい。テーマは“今どき”目線。服装の多様化が進む昨今、時計の合わせ方も旧来とは随分と様変わりしている。その重要ポイントを「7 Rules」と題して解説しよう。
［rule7］
ストラップ×靴の相性を知る
時計のコーディネートで意外と重要なのが靴との相性。ケースデザインだけでなくストラップによっても選び方は変わってくる。その具体例をおさらいしよう。
【ブレスレット】
どんな靴にも合うが、革靴ならダブルモンクがピッタリ
時計：ベル＆ロスの新作となる「BR 05 コッパー ブラウン」。自動巻き。径40mm。SSケース＆ブレスレット。100m防水。60万5000円（ベル＆ロス 銀座ブティック） 靴：極上のボックスカーフを使用したジェイエムウエストンの「＃237」。15万9500円（ジェイエムウエストン 青山店）
ブレス時計とダブルモンク靴はともにオンオフ兼用の位置づけであることに加え、“金具”を使っているという共通点も。好相性なのはそれゆえだ。
【黒レザーストラップ】
革の色を統一するのは基本。ヒネリを入れるなら“タッセル”を
時計：卓越した研磨技術が光る「エレガンスコレクション SBGX331」。クォーツ。径38mm。SSケース。クロコダイルストラップ。日常生活用防水。40万7000円（セイコーウオッチお客様相談室） 靴：クロケット＆ジョーンズの傑作「キャベンディッシュ3」。9万2400円（グリフィンインターナショナル）
ドレス時計にしばしば採用される黒レザーストラップ。足元もドレスな紐靴を合わせがちだが、変化を狙うならタッセルローファーを。
【ラバーストラップ】
スポーティなラバーにはやはりスニーカーがベストマッチ
時計：SSとセラミックをコンビ使いし、モダンに仕上げたロンジンのダイバーズ「ハイドロコンクエスト」。自動巻き。径39mm。30気圧防水。24万900円（ロンジン） 靴：ニューバランスの歴史的傑作「996」の系譜を継ぐ「CM996 GR2」。1万5180円（ニューバランスジャパンお客様相談室）
ブレスレットやファブリックよりもカジュアル感が高いラバーストラップには、革靴よりスニーカーがベター。夏ならサンダルなどもよい。
【茶レザーストラップ】
茶の濃度を近づけると調和のとれた手元＆足元に
時計：気品あふれる造形美が光るドレスクロノ「プレミエ B25 ダトラ 42」。手巻き。径42mm。SSケース。アリゲーターストラップ。100m防水。158万9500円（ブライトリング・ジャパン） 靴：程よく細身のトウが気品あり。ジェイエムウエストンの靴15万9500円（ジェイエムウエストン 青山店）
濃淡多彩な茶レザーは、色みを極力揃えると洒脱な印象が高まる。素材まで揃える必要はなく、アリゲーター×スエードなどもOK。
【ファブリックストラップ】
同系色のスエードシューズが大人っぽくまとめる好手
時計：クラシックな3針ながら、グレー×ベージュの2トーンダイヤルにより絶妙な抜け感を表現したボーム＆メルシエ「クラシマ 10695」。自動巻き。径42mm。SSケース。5気圧防水。25万8500円（ボーム＆メルシエ） 靴：ワークテイストも感じさせるクロケット＆ジョーンズの新機軸モデル「コーク」。8万5800円（フレーム）
スニーカーも合うが、大人顔を狙うならスエード靴が◎。ストラップと靴の色みを揃えるとさらに洒脱だ。
【紺レザーストラップ】
靴の色に迷ったら“とりあえず黒”が間違いなし
時計：2トーンのブルー文字盤が清冽な美しさを湛える、ジャガー・ルクルトの「マスター・コントロール・デイト」。自動巻き。径40mm。SSケース。カーフストラップ。5 気圧防水。124万800円（ジャガー・ルクルト） 靴：アメトラを象徴する定番ローファー。オールデンの靴17万4900円（ラコタ）
何色の靴を合わせてよいものか迷いがちなのがネイビーストラップの時計。これという決まりはないが、黒靴ならまず間違いない。紺の軽快さを活かすならローファーあたりが好相性だ。
※表示価格は本書発売時（2022年12月7日現在）の税込み価格です
