時計と服
“今どき”コーディネートの7rules

心から満足できる時計に出会うためには、“何を選ぶか”と同じくらい“どう着けるか”を吟味することが肝要。そこで本特集では、時計の装い方について掘り下げてみたい。テーマは“今どき”目線。服装の多様化が進む昨今、時計の合わせ方も旧来とは随分と様変わりしている。その重要ポイントを「7 Rules」と題して解説しよう。

［rule4］ 色文字盤は、服と“さらリンク”する

ここ数年の一大潮流となっているカラーダイヤルは、洋服と色をリンクさせてコーディネートするのが定石。とはいえ、ジャケットやアウターなど主役級の服で色を拾ってしまうと、少々あからさまな印象に。インナーやアウターの一部など一見目立たない場所で、あくまでさらりとリンクさせるのが正解なのだ。

ORIS
オリス ビッグクラウンポインターデイト 80thアニバーサリーエディション

フォレストグリーンの文字盤と味わいのあるブロンズケース＆レザーストラップがヴィンテージテイストを感じさせる一本。パイロットウォッチに由来する大型リューズやセンター針で日付を表示するポインターデイトなど、独自機構も色褪せない魅力を放つ。

ここでは、ジャケットの袖口にあしわられたグリーンのコーデュロイを文字盤とリンク。わずか数センチの色合わせだが、これだけでグッと統一感が高まる。インナーは無彩色のグレーを選んでスッキリした印象に。

JUNGHANS
ユンハンス マックス・ビル オートマティック

バウハウス最後の巨匠と称されたマックス・ビルのデザインを採用。マットなスレートグレーのダイヤルにベージュのインデックス＆ストラップという組み合わせは、クールでありながら温かみも感じさせる表情だ。

グレー文字盤にグレージャケットという直球の合わせも悪くないが、よりツウな印象を狙うならインナーのニットでグレーを拾って。ちなみにオフ白のアウターは、ストラップ＆インデックスの色みを拾っている。