【ヴァルスタリーノ】40歳になった頃、ようやく似合うようになる!?

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愛用者はかく語る
“永世”一生定番の循環する魅力

ここに紹介する品々は、本誌読者ならどれも何度となく目にしたことがあるだろう。いわゆる“永世定番”アイテムである。その魅力はただの普遍性ではない。再訪するたびに新しい顔を発見できる“循環性”だ。その証を愛用者の声に求めてみよう。

ヴァルスターのヴァルスタリーノ
1930年代から展開されているロングセラーアイテム。フライトジャケットをモチーフとしつつ、しなやかなレザー使いや洗練されたシルエットで際立つ上質さを演出している。18万4800円〈参考価格〉(ドゥエア・インク)

偉大な定番は自分の成長を待っていてくれる

永世定番
【ヴァルスターのヴァルスタリーノ】

新入社員としてM.E.に配属された当時の私にとって、ヴァルスタリーノは“大人の象徴”でした。当時の先輩たちがまるで制服のように、こぞってこれを着こなしていたのを今でもよく覚えています。いつか自分も手に入れたいと憧れを募らせていたとき、当時の編集長代行から「コレ、お前にゆずってやるよ」とありがたい言葉が。喜び勇んで袖を通してみたのですが、愕然とするほどに似合わない。「10年くらい経ったら似合うかもね」と言い放たれて涙を飲みました。

その後、お直し企画の実験台にされて裏地を花柄にされてしまう憂き目に遭いつつ、秋が来るたびに袖を通しながら“まだ歳が追いつかないかな……”などと一人呟いていましたが、いつしかその習慣も忘れていました。が、昨年久々にその存在を思い出し、なんとなしに羽織ってみて驚嘆。前より、ずいぶん似合うようになった気がする……!

気づけば私も四十路目前。新入社員当時の先輩たちと同年代になっていました。体重も15kg以上増え、白髪も増えてきた今、遂に憧れの定番を自分のものにできた気がします。そのとき感じたのは、“このヴァルスタリーノは、自分の成長を待っていてくれたのかもしれない”ということ。時代を超えた普遍性を備える、永世定番だからこそ味わえた感動でした。手に入れてから活用に至るまで10年以上我慢しましたが、これから先どんどん似合うようになっていくのかなと想像すると、胸の高鳴りを覚えます。10年後、20年後が今から楽しみでなりません。

[小曽根の愛用品]

小曽根さんの愛用品


小曽根 広光

本誌ファッション担当
1984年生まれ。新卒でM.E.に配属され、2018年にフリーランスへ転向後も本誌ファッション担当を継続。服装のモットーは“電車の中で浮かないこと”。最近の趣味はドライブ。


お問い合わせ先

ドゥエア・インク TEL 03-3710-7772



[MEN’S EX Autumn 2022の記事を再構成]
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