日本ヴァイオリン中澤代表取締役社長の「一生定番時計」とは

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時計愛好家が語る
一生大定番時計

日本ヴァイオリン代表取締役社長 中澤創太さん
アントニオ・パニコのネイビースーツに、さりげなくパテックの複雑時計を合わせていた中澤さん。「楽器コレクターには時計愛好家が多く、この時計はカンバセーションツールとしても随分と役に立ってくれます」

時計を譲り受けることで父の意思まで引き継いだ

数十億円の価値がある歴史的名作楽器に日々触れている中澤創太さんの私的定番時計は、パテック フィリップの「コンプリケーション」。小ぶりなのに優雅、どこか力強さを感じさせるところもストラディヴァリウスに通じると語る。

「この時計、もともとは会社を創業した父のもの。イギリスで大切な商談をまとめた記念に現地で購入したようで、彼にとってはこれが初の高級時計。その頃私はロンドンの高校に留学したばかりで、この時計を誇らしげにつけて寮までやってきた父の姿を鮮明に記憶しています」

その頃から素敵な時計だなとずっと憧れていたと言う。そして30歳で会社を継いだときに記念として譲り受けた。

「単純にこの時計に魅了されていたこともありますが、それ以上にこれを身につけることで、会社を興した父の意思まで受け継ぎたいと考えたんです」

社長として仕事を軌道に乗せたと感じた’17年には自身で「カラトラバ」を買い足している。

「2本とも将来子どもに譲り渡すことになるでしょう。投資対象として時計を見るつもりはありませんが、確かにパテックには継承するに相応しい価値がある。歴史的な楽器の次代への継承を使命とする私の、背中を推してくれる存在だと感じています」


中澤さんの一生定番時計

中澤さんの一生定番時計

愛用のパテック フィリップのパワーリザーブとムーンフェイズ搭載モデル(Ref.5054G)は、裏蓋を跳ね上げるとムーブメントを鑑賞できる。ちなみに一緒に撮影したストラディヴァリウスは、上が1697年製の「レインヴィル」。下が1732年製の「レッドダイヤモンド」。まさに愛好家眼福のショットである。

Profile
日本ヴァイオリン代表取締役社長
中澤創太さん
東京都生まれ。電通を経て2014年から現職。今まで手にしたストラディヴァリウスは70挺を超える。’18年に21挺のストラディヴァリウスがアジア史上初めて集結する展示イベントを開催し、世界的話題に。著書に『TOKYO ストラディヴァリウス1800日戦記』(日経BP出版)あり。

[MEN’S EX Autumn 2022の記事を再構成]

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