「気骨あるものづくりに好感を抱く」トラウザーズの雄、ロータの魅力とは?

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愛用者はかく語る
“永世”一生定番の循環する魅力

ここに紹介する品々は、本誌読者ならどれも何度となく目にしたことがあるだろう。いわゆる“永世定番”アイテムである。その魅力はただの普遍性ではない。再訪するたびに新しい顔を発見できる“循環性”だ。その証を愛用者の声に求めてみよう。

エレガンスの本質を宿した“究極の普通”
50年以上の歴史を誇るイタリア最高峰のパンツ専業ブランド。右:程よくゆとりをもたせたシルエットの「STARK」。左:こちらは若干スリムに設定した「291」。各9万6800円〈参考価格〉(ボーダレス)

エレガンスの本質を宿した“究極の普通”

永世定番
【ロータのクラシックパンツ】

ロータのトラウザーズとは、もう30年近い付き合いになります。フィレンツェのタイ ユア タイに並んでいたことがきっかけですね。その魅力はどこか、と訊かれると少々難しいのですが、強いていうなら“変わらないこと”でしょうか。もちろんロータにも色々なモデルがあって、各ショップの別注も受けています。ですが一方で、私が愛好するクラシックなトラウザーズも決して絶やすことなく守り続けているのです。

変わらないことはある意味、変わることよりも難しく、時には時代の波に逆らってでも自身の美意識を貫かなければならない。それを実践できている既製トラウザーズブランドは世界的に見てもほとんど存在しません。ロータは数少ない例外で、そんな気骨あるものづくりに好感を抱いていますね。

私が好きなのは、クラシックな2プリーツのベルトレス型。適度にゆとりがあり、さりげなくテーパードしたシルエットは、いわば“究極の普通”です。基本的かつ本質的な美しさが凝縮されていて、永遠に色褪せないエレガンスが宿っています。そこが最大の魅力ですね。

服装を考えていて、いまいちトラウザーズがしっくりこないというとき、ふとロータに手を伸ばしている自分に気が付きます。そんなとき、やはりロータのトラウザーズは名品だなと再認識しますね。いつも当然のごとく自分の側にある。そして、折に触れてありがたみを実感する。定番とはそういうものだと思います。

[加賀さんの愛用品]

加賀さんの愛用品


加賀健二

セブンフォールド代表
1964年生まれ。フィレンツェにネクタイ工房「セブンフォールド」社を有し、同地で営む「タイ ユア タイ フローレンス」の代表も務める。真のクラシック・エレガンスを解する数少ない人物。


お問い合わせ先

ボーダレス TEL 03-3560-5214



[MEN’S EX Autumn 2022の記事を再構成]
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