クロノグラフなのにボタンが1つ!?  パネライのそれはボタンの位置にも注目!

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最も身近な複雑時計であり、デザイン性も高く、メカ好きからファッション好きまでを魅了するクロノグラフ。そんなクロノグラフ180本を紹介するバイヤーズガイド『超本格クロノグラフ大全』から、その中身をピックアップしてご紹介。

わかっている人から熱い視線
「通好みのモノプッシュ」クロノグラフ

クロノグラフの全操作をたったひとつのボタンが担うモノプッシュ式。操作も見た目もシンプルなこの機種には、時計通を虜にする魅力が?

すっきり仕様の多機能クロノ


実用・デザインとも引き立つ優れモノのシンプル仕様

通常のクロノグラフが2つのプッシュボタンでスタート/ストップ/リセットの操作を行うのに対し、単独のボタンでそれらすべての操作が可能となるモノプッシュクロノグラフ。じつはモノプッシュ式のほうが歴史は古く、1940年代頃までは普及率も高かった。それゆえヴィンテージを好む時計通のファンにはこちらの人気が高い。なにより操作性・外観ともにシンプルになるのが魅力だろう。

パネライ「ルミノール」にラインナップするモノプッシュクロノグラフでは、ブラックセラミック製ケースの左側、ちょっと下にずらした8時位置にシングル式プッシュボタンを備える。これで全操作を行うわけだが、この位置にボタンを設置したのがミソ。左手首に時計を着け右手で操作を行う場合、右ボタンなら通常人差し指を使うが、8時位置の本作では親指で押すことに。親指のほうが力を込めやすいため、計測のタイミングを逃さないというわけだ。

また、左ボタンのもうひとつの役割は、大型リューズプロテクターを損なうことなくクロノグラフと共存させること。「ルミノール」の象徴を引き立てる控えめな装備といえる。さらにサンドイッチ仕様のブルー文字盤も、分積算カウンター、スモールセコンド、デイ/ナイト表示、リニア式パワーリザーブ表示と多機能ながら、けっして煩雑にならずにすっきりまとめている。内部には自社製Cal.P.2004が搭載され、8日間パワーリザーブなどの高性能も発揮する。まさに1940年代ミリタリーがルーツの「ルミノール」にぴったりの左モノプッシュ仕様である。

2024

VOL.341

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