お家が建ちそうな価格帯の腕時計は、グランドセイコーの「Kodo」だ。時計に詳しくない方からは驚きの金額だが、そこにはお値段以上の魅力があった。
GRAND SEIKO(グランドセイコー)
Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン
ダイヤルに呈する奥行きある構造美
GS史上初のフルスケルトンが、世界初の機構を強くアピール。限定20本。手巻き。径43.8mm。Pt+チタンケース。姫路黒桟革ストラップ。10気圧防水。10月発売予定。
価格:4400万円
問:セイコーウオッチお客様相談室
2つの高精度機構を世界で初めて同軸に
トゥールビヨンとコンスタントフォースの各キャリッジを同軸上に設置する。他に類を見ないメカニズムを、グランドセイコーは2020年に、ムーブメントのみとして発表した。そして今年、全パーツの内90%以上を再設計し、ついに製品化が成し遂げられた。毎秒8振動の脱進機と、1秒毎に定力バネにトルクを蓄えるコンスタントフォースのストップ車の各打刻音が合わさり、16ビートを奏でるモデル名は「Kodo(鼓動)」。均一のトルクをトゥールビヨン内のテンプに伝えるメカニズムは、高精度を追求してきたグランドセイコーにふさわしい。コンスタントフォースのセラミック製ストップ車は、毎秒カチリという衝撃と共に停止されるが、異なるキャリッジで支持しているため、テンプの振動に影響を与えない。コンスタントフォースとトゥールビヨンの唯一無二の同軸設置は、理想的な構造なのである。
ここが凄い!
グランドセイコー×革新的
❶「高精度を追求」した結果の新機構
❷「ストップセコンド機構」で秒単位の時刻合わせ
❸ムーブメントの「鼓動音」にもこだわりが
2つの高精度機構を統合するのに要した開発期間は実に10年。「正確さ」を追求してきたグランドセイコーだから、時間がかけられた。またトゥールビヨンでは珍しいストップセコンド機構も備え、高精度がより実感できる。脱進機とストップ車の各打刻音が重ならないよう完璧に調整し、正確な16ビートとした。
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