綿谷寛画伯の「コンサバお洒落妄想旅計画」~バミューダ諸島でショーツの満喫旅~

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綿谷画伯のコンサバお洒落妄想旅計画

家に籠る時間が増えると、自ずと旅への想いが募るもの。訪れたい地へ想いを馳せれば、何を着ていくか、何が食べたいかと、そこでの楽しみ方が浮かんでくる。取材に遊びに、国内外のあらゆる地へ足を運んだ、画伯が思い描く、とっておきの旅計画を参考に、ぜひ貴方も自身の旅の妄想を膨らませて欲しい。

バミューダ諸島でショーツの満喫旅 イメージ

バミューダ諸島でショーツの満喫旅

ショーツをめぐり前期高齢者と還暦すぎがマウントの取り合い

ワタクシ、綿谷画伯は宣言します。“2022年夏、バミューダショーツで生足をさらけ出します”って別に宣言するほどのことでもないし、前期高齢者のボクの生脚なんて誰も見たくもないだろうけど、でもね、この歳までショーツ童貞のボクにとって生脚を白昼堂々と世間にさらすということは、すっかりハゲ散らかしたことより恥ずかしいことなのだ。

それは、これまでロングスカートしか穿いたことのない熟女がいきなりマイクロミニを穿くような不安感に近いのかもしれない。

そんな乙女みたいなことをぶっこく64歳が何故今になってショーツ童貞を捨てようという気になったか……。それは、本誌でもお馴染みのコラムニストのいであつしくんに「おじさんに短パンは無理(笑)」とマウントを取られてカチンときたからである。ちなみに、いでくんは3つ年下の61歳。還暦を超えたほぼ前期高齢者で、1年の大半をジャージーと短パンで過ごす、M.E.的によく言えばカジュアル番長。普通に言えばどこにでもいるだらしないジジイである。

そんなジジイの戯言は軽く聞き流せばいいものをボクも大人げないというか、受けて立つことにしたのである。

前期高齢からのバミューダショーツ計画

夏場は毎日短パンで過ごす生脚のベテランいでくんに穿き勝つにはどうしたらいいか……。色々考えた末に導きだした作戦は、まずは日焼けである。幸いいでくんは焼けると小麦色にならずに赤くなる色白体質。ボクはすぐに日焼けするタイプだ。小麦色に焼けた生脚は締まって見えて美脚効果が期待できるし、スポーツマン的でもあるからショーツのイメージにぴったりだ。作戦その2。ショーツのタイプでもいろいろあるけれど、バミューダショーツは元々バミューダ諸島の生まれで、オリンピックの入場行進でもお馴染みのように、ジャケットにネクタイ、ホーズの靴下に革靴を穿けばビジネスではもちろんのこと、正装でも通用する由緒正しいコンサバショーツ。いきなり生脚が恥ずかしければ、膝小僧以外はホーズで隠すという手もある。ただ、’60年代のアイビーブームの頃は、銀座の街角にたくさんたむろしていたバミューダショーツにホーズの着こなしも、今ではトンと見かけないので、生足をさらけ出すのとどっちが恥ずかしいか天秤にかける必要はある。いずれにしても習うより慣れろ、だ。

あ~、コロナ禍でなきゃ1週間ほどバミューダ諸島に渡り、本場で生脚を慣らしながらゴルフでもやりたいなぁ。真っ黒に日焼けして凱旋帰国したら、いでくんにマウントとれるんじゃない?

ボクも大人げないね(笑)。

コンサバお洒落妄想旅計画_イラスト
絵と文・綿谷 寛

今月はいろいろといっぺんに締め切りが重なり近年稀に見るピーンチ! 本誌をはじめ各誌に大変ご迷惑をおかけしてこの場をお借りしてゴメンナサイです(汗)。中には、「原稿の受け取り時間によってはもしかしたら今回は飛ばさなければなりません」とのメールが……。原稿が落ちるってこと? 「間に合わないようでしたらそうしてください」と返信したら慌てて電話がかかってきた。そんな返事は期待してなかったみたい。LINEメッセージって深刻感が薄いよね(苦笑)。



[MEN’S EX Summer 2022の記事を再構成]

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