「着こなしづらそう」、「バランス取りにくそう」など、二の足を踏みがちなバンドカラーシャツだが、実は、襟付きのシャツ以上に着こなしのバリエーションが豊富なことをご存じの方は少ない。
ここ数年、セットアップにスニーカーを合わせるようなカジュアルなスタイリングが注目されていることから、インナーにバンドカラーシャツをプラスするミドルも急増。カジュアルとキレイ目が上手く調和され、クリーンで清涼感のある雰囲気を演出してくれるシャツなので、大人の休日コーデとしては戦力になってくれる。
上襟を排除して得た自由なシャツは、いつものスーツやジャケットの着こなしの幅をグッと広げてくれるに違いない。
フィナモレ
確かな技術力が魅せる優雅なシルエット美
生地や仕立てはドレスに通じるエレガンスがある新モデル「クラーク3」。随所にハンド工程を取り入れたスポーツシャツの仕立てを採用し、シルエットはウエストシェイプをさせないボックスプリーツということで、リラックス感を漂わせている。シャープさやフィット感を重視するブランドの新境地とも言える、精緻な技術に裏打ちされた着心地の良さと優雅なシルエットが大人の男にこそふさわしい。
バンドカラーシャツをオンで着るなら
スーツにバンドカラーシャツを合わせるなら、リラックスしすぎる胸元に落ちを与えるカーディガンを添えるのがベター。上質なハイゲージのカーディガンなら、ビジネスシーンにふさわしい大人の上品さを与えてくれる。足元は紐靴よりも軽やかなローファーぐらいがちょうどいい。必ずしもジャケットの着用がマストではない場合は、「バンドカラー+サマーカーディガン」でデスクワークと言う手も。
バンドカラーシャツをオフで着るなら
モノトーン配色の装いに、襟元のバンドカラーシャツがさりげなく新鮮みを加える。カジュアルなデニムスタイルながら、下半身を黒にすることで、スッキリとスタイリッシュな印象に。小柄のジャケットとテーパードデニムの大人っぽさのバランスが大人の余裕を醸し出す。
撮影=武蔵俊介 スタイリング=宮崎 司 文=伊澤一臣
※表⽰価格は税込み