【日夜連載】銀幕スターに学ぶ「アメリカントラディショナル スタイル」

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Style of Cinema Stars
アメリカントラディショナルを築いた銀幕スターのスタイル図鑑

【日夜連載】銀幕スターに学ぶ「アメリカントラディショナル スタイル」

アメリカントラッドを語る際にあげられる映画スターの装いも、よく見ると複数のスタイルがある。映画に造詣が深いトラッドスタイルのレジェンドにその違いを伺った。


Style 2
AMERICAN TRADITIONAL(アメリカントラディショナル スタイル)

アイビースタイルが大人に進化

少しずつ人気になり始めたアイビースタイルがより大人らしく洗練されたスタイルと言える。アメリカのオーセンティックで最も都会的な着こなしと言える。スーツやジャケットも、ナチュラルショルダーなどアイビースタイルのディテールは踏襲しつつ、程よくゆとりをもたせて落ち着いた印象のシルエットとなっている。着こなしもシックで引き算された大人らしい雰囲気が多い。



James Stewart(ジェームズ・スチュアート)

完璧なアメリカンスタイル
Cinema『めまい』(1958)

完璧なアメリカンスタイル
アメリカンスタイルのお手本のようだというジェームス・スチュアートの装い。アイビースタイルほど細くないゆとりのあるシルエットに、’50年代以前の英国調スタイルのような派手な装いをせず、控えめに徹した着こなしだ。タイバーとタイクリップの両方をつけるスタイルは彼の専売特許だ。



Jack Lemmon(ジャック・レモン)

コットンスーツを気取らず着る
Cinema『ハッピー・ロブスター』(1959)

コットンスーツを気取らず着る
アメリカントラディショナルな雰囲気たっぷりの、コットンスーツの着こなし。程よくゆったりとしたシルエットで気取らないフランクな佇まいが魅力だ。



Cary Grant(ケーリー・グラント)

最もクールなグレースーツの装い
Cinema『北北西に進路を取れ』(1959)

最もクールなグレースーツの装い
劇中では、主演のケーリー・グラントだけでなく脇役も皆がグレースーツ姿なのも面白いと慶伊さんは語る。なかでもケーリー・グラントは色や柄を着こなしに取り入れずに引き算された、無造作でストイックな着こなしが大人らしい。

慶伊道彦さん

Kay Standard Style
慶伊道彦さん

 Profile 
アイビースタイルや映画に精通し、YouTubeチャンネル「Kay Standard Style Tokyo」で映画やカルチャー、ファッションを解説。




[MEN’S EX Summer 2022の記事を再構成]

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