前回紹介した黒無地のニットタイから一歩進んで、今回は夏らしいカラーを愉しみたい。素材自体の軽さも含めて、いかにもビジネス然としていない軽妙な雰囲気は、シャンブレーシャツなどと合わせてブルゾンやカーディガンを羽織った休日の装いにも抜群にハマる。タイをビジネスだけのものと考えているのなら、その既成概念を壊してくれるのもニットタイならではといえよう。もちろん、スニーカー通勤など、カジュアル化が進む昨今の仕事服にも、自然に馴染む。
アルクーリ
柔らかなシルクの光沢で季節感を愉しむ
南イタリアのタイブランド、アルクーリ。シルクならではの上品な光沢のあるニットタイは、イタリアブランドらしい発色の良さが目を引く。ふっくらとした編み地を採用しているので、ノットの立体感がきれいに出る。柔らかな風合いは、フラットで親しみやすい印象作りにもぴったりだ。
カラーニットタイをオンで締めるなら
夏らしい季節感を軽やかに取り入れるなら、カラーニットタイを。胸元の差し色として、表情も自然に華やいで見える。
カラーニットタイをオフで締めるなら
避暑地で過ごす休日ブルゾンのインナーにはシャツ一枚でも軽快に装えるが、ちょっとした遊び心を加えるなら、カラーニットタイが面白い。シャツを活かした大人の男ならではの演出と言える。
撮影=武蔵俊介 スタイリング=宮崎 司 文=伊澤一臣
※表⽰価格は税込み