一流メゾンで装う青とベージュのエレガンス
空や海、澄んだ空気を彷彿とさせる青のトーンは、春の装いにフレッシュな涼感を呼び込んでくれる。一方、大地のようなナチュラルな趣のあるベージュトーンは、優しく上品な大人の雰囲気を持たせてくれる。デニムやリネン、スエードなど、春らしい素材が織りなす一流メゾンのワントーンルックに注目してみよう。
BRIONI(ブリオーニ)
涼感と柔らかさが同居したオールデニムスタイル
「気取らないローマスタイル」を提案する今季のブリオーニ、ひときわ目を引いたのはシャツまでオールデニムなセットアップ。フォーマルな趣がありながら裏地を省き、エレガントで完璧なバランスを実現したジャケットに、キャロットフィット気味なパンツが好バランスだ。パンツもデニムでありながらウエストバンドタブを長めにするなど、テーラードな雰囲気をしっかり残している。中に合わせたシャツを含め、すべて6.4オンスのライトデニムなので着心地も至極軽やか。ちょっとした昼のパーティなどで着ても一目置かれそうなスタイルだ。
LORO PIANA(ロロ・ピアーナ)
リネン&アンコンの軽さに四者混ニットで奥行きを
優しい色合いのリネンジャケットは、あえてサルトリアなディテールを施さずアンコンな作りにしたことでシャツのように柔らかなフィット感を実現した。同素材のクラシックカットな細身パンツを合わせればスタイリッシュなリネンスーツスタイルが完成。ニットは、カシミア、シルク、コットン、リネンの4種をハンドで仕上げたもの。繊細な配色と異なる織りのグラデーションが奥行きを生み、上品さの中に絶妙な存在感を醸し出す。