M-65とかけてウルトラマンと解く…【大人のコンサバ大喜利】

bool(false)
Facebook
Twitter
友だち追加

テンテケテケテケ、テンテン、パフッ♪えー、毎回コンサバなアイテムをお題にいただきましてあれやこれやとお洒落に説きます大人のコンサバ大喜利。いい答えには座布団さしあげて。

いであつし 大人のコンサバ大喜利 お題/M-65
文=いであつし 題字・イラスト=ソリマチアキラ

お題/M-65

M-65とかけてウルトラマンと解く。そのココロは?

座布団運びの担当ハシモトくんが「今回はM-65にしませんか」と言ってきましてね。どうせまた『メンズ・エグゼクティブ』の編集部でいつも浮いてるヘタレアメトラなハシモトくんのことですから行きつけのテーラーとかインスタ友だちの元フェアファクスの慶伊道彦さんの影響でも受けたんでしょうな。

M-65といったら、メンズクロージングのミリタリー部門におけるド定番中のド定番。名だたる映画スターたちも数々の名作で着ております。

有名なのが、『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロのM-65スタイル。同じミリタリーモノのタンカージャケットスタイルも有名ですが、モヒカンヘアにM-65スタイルもカッコエガッタですなぁ。『セルピコ』のアル・パチーノのワッチキャップを被ったM-65スタイルもカッコエガッタ。アル・パチーノは『スケアクロウ』のCPOシャツといい、ミリタリーウェアの着こなし方が実に参考になりますな。コンサバなM-65の着こなし方といえば、『クレイマー、クレイマー』のダスティン・ホフマン。M-65にコーデュロイのフレアパンツで『グッチ』のビットモカシンときたもんだ。いやぁ、すぐにでも真似したい。

日本の映画スターだってM-65を着ております。有名なのは、何といっても高倉 健。『単騎、千里を走る。』や『ホタル』で着ていた健さんの黒のM-65スタイルはカッコエガッタですなぁ。意外にも、松田優作もデビューしたばかりの頃に『俺たちに墓はない』という映画でM-65を着ております。世界のサニー千葉こと千葉真一だって、『激突! 殺人拳』というカンフー空手映画で着てました。まぁでもシルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーだって、『ランボー』や『ターミネーター』でM-65を着てましたからね。ちなみにヘタレアメトラのハシモトくんが憧れてるウッディ・アレンがよく着ているのは、似てるけどM-65じゃなくてM-51。間違えないように。

するとハシモトくんが得意げに、「でもボクが高円寺の古着屋でやっと見つけて買ったのはベージュのアルファのM-65ですからね」と言うのだ。

なんでもいまセレクトショップの若いスタッフの間ではベージュのM-65がブームで、ベージュのM-65はタマ数が少なくてなかなか手に入らないらしい。

ハシモトくんもコーデュロイのスーツの上に着たくて、高円寺の古着屋を回りまくって、やっと’90年代のメイドインUSAの『アルファ』のベージュのM-65を見つけたんだそうだ。

あ、わかっちゃった。それ、『ビームス』の中村達也さんのコラムの影響でしょ。「’80年代はフレンチアイビーでイヴ・モンタンの着こなしを真似てベージュのM-65を制服みたいにみんな着ていました」っていう話。すぐ影響されちゃう。そういうとこがヘタレアメトラなのだよ。

えー、まくらがヘタレアメカジで長くなっちゃいましたが、それではそろそろ今回のお題といきましょう。M-65とかけまして、ウルトラマンと解きます。そのココロは、「M-65はイヴ・モンタン、M78星雲はウルトラマン。シンじゃなくて、ンがつきます」。ハシモトくん、座布団全部持ってちゃわないでぇ~。

いであつしの大人の大喜利ロゴタイトルなし


[MEN’S EX 2022年3月号DIGITAL Editionの記事を再構成]

2024

VOL.341

Spring

  1. 1
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop