普遍を知り、アップデートすることこそ洒脱の鍵
“軸をぶらさず、かつ立ち止まらない”。これが中村さんのファッション哲学だ。そのためには、ベーシックを基盤に装いや選びでいかに“今”を表現するかが肝要。基本も応用も熟知する中村さんに、その極意を学ぼう。
タータンチェックネクタイ
「トラッド感あるアイテムに大人らしく溶け込ませる」
――中村さん
トラッド復権が一大潮流となる中、1980〜’90年代のフレンチアイビー&ブリティッシュ期において大定番だったタータンチェックタイ人気が再燃。ベーシックアイテムゆえ合わせも簡単だが、イタリア的な柄タイとはテイストが違うため、活用にはちょっとしたコツも必要。ポイントを中村さんに訊いてみよう。
ALTEA(アルテア)
トラッドの趣を残しつつ現代的にアレンジ
多くのブランドがタータンチェックタイを提案する今季は、直球トラッドなタータンからモダナイズしたものまで、幅広いバリエーションが店頭に並ぶ。こちらは後者にあたるアイテムで、イタリアブランドらしい配色アレンジで現代的に仕上げられているのが特徴だ。各1万4300円(ビームス 六本木ヒルズ)
[ UPDATE POINT ]
艶っぽい服に合わせるのは危険。往年のトラッドに則るのが逆に新鮮
下手にヒネリを利かせようとして、艶っぽいイタリアテイストの服に合わせるとタイだけが浮いてしまい、かえって野暮に転ぶことも。’80〜90年代のベーシックスタイルに則り、頑張りすぎずにコーディネートするのが成功の秘訣だ。下の活用例でその具体策を解説しよう。