大人の日常生活は、微妙なピンチの連続です。適切な言い訳を繰り出して、自分を守りつつ、周囲のストレスを最小限に抑えましょう。
今月のテーマ
ワーケーションに出かける必然性を妻に説明する……
まだまだテレワークが中心で、日々妻と顔を合わせています。けっして仲が悪いわけではありませんが、息が詰まり気味な感覚が無きにしもあらず。できることなら自然豊かな場所に何日かこもって、流行りのワーケーションといきたいところです。
それには出かける必然性……というか言い訳を用意しなければなりません。さて、妻にどう切り出せば平和裏にOKをもらえるのか。
「たまにはひとりになりたい」と本音を口にするのはタブー。もしかしたら妻も同じことを思っているかもしれませんが、先に言われると己の存在意義を否定された気になるでしょう。
職種によっては「会社からワーケーションを体験してレポートを出せと言われてさあ」という言い訳も使えます。ものすごく気が進まない口調で言わなければならないのはもちろんですが、たぶん完全には信じてもらえません。
「今、会社も自分の仕事も大きな曲がり角で、ひとりでじっくり考える時間を持ちたいんだ」
そういう深刻な方向で説得を試みる手もあります。反対しづらい言い方ではありますが、日頃の行いや妻の性格によっては、身に覚えのない浮気旅行疑惑が高まってしまうかも。
結局、素直に「一度、ワーケーションっていうのをやってみたいんだけど」とお伺いを立てるのが、もっとも安全であり、スムーズな承諾につながるでしょう。もし「私も一緒に行く」という展開になったら、完全に本末転倒ですが拒否は不可能です。「ワーケーションは遠くにありて思ふもの」かもしれませんね。
言い訳の極意
相手の反応に運命をゆだねる
覚悟をした上で、
あえて素直にぶつかる──
それもまた言い訳なり
[MEN’S EX Winter 2022の記事を再構成]