「男性美容研究家・藤村 岳の男のひとり旅」前編はこちら
北欧スタイルのおいしく、心地いい朝食に舌鼓
朝食がこちらのザ・レインホテルのウリ。なので、必ず食べるべし。メインとなるのは北欧ではおなじみの“スモーブロー(オープンサンド)”。薄くてしっとりとしたライ麦パンに具をトッピングしてあるシンプルなもの。でも、カラフルなルックスが食欲を誘う。スモーブローは4種類あり、セイボリータイプが3つに甘いのがひとつ。いろいろ迷ってエビとゆで卵をチョイス。
ウェックのジャーに入った各種のおかずは取りやすくて便利。ドサッと好きなように盛るタイプよりフタもついているしこっちの方が断然いい。細かい工夫に感心。気になるメニューはといえば、しらすといちじくのほろ苦いサラダやりんごときのこのバロティーヌなどのオシャレ系から、キャロットラペ、ハムとチーズと定番モノ、そして瞬間スモークチキンや本日のキッシュなど食べ応えのあるモノまでと充実のラインアップ。
トレーにアレコレ載せているだけで楽しく、食べるともちろんうまい。京都なのに和食がないのも潔い。徹底したこだわりがこの朝食にも表れている。で、ボクはといえばつい最後にデザートとしてマロンクリームのスモーブローもお代わりしてしまった。食べ過ぎ。また歩いて、カロリー消費しなくては。
さて、街へ出る。久しぶりに京都御所に行ってみた。京都迎賓館の予約をしておけばよかったなとちょっと後悔しつつ、広大な敷地をフラフラ。今出川通を東に進んで、出町柳まで歩く。途中で見つけた中華屋さんでランチをとったが、イマイチで残念。
「そうだ、出町ふたばで豆餅買おう!」と意気込んだものの、あまりの行列に断念。もう、観光客がしっかり戻っているんだとそこで気づいた。ついこの前なら、きっと並ばずに買えたんだろうに。人出があってうれしいやら、食べられなくて悲しいやら複雑な思いを胸に下鴨神社へ。人は多くとも糺(ただす)の森の静けさはやはり別格で、身が引き締まる。いろいろ巡って、この日も1万歩は優に超えていた。