スーツ大賞2021 日本のモノづくりの力を知る
【ジャパンスーツ大賞】Made in Japan Suits Award
進化著しい日本のスーツだが、アワードではより強く趣味性を押し出したモデルが並ぶ結果に。座談会のメンバー(プロフィールは記事の末尾でご紹介)で、それらの魅力を検証してみた。
RING JACKET MEISTER 206(リングヂャケットマイスター206)
“このスーツを仕立てられるのは限られた職人だけ”
――津田さん
「弊社最上仕様の既製スーツで随所にビスポーク技を盛り込んだ趣味嗜好性の高い一着。これを縫えるのは弊社職人でも限られた職人だけ。特に一枚の生地を丹念なアイロン技で襟に形成する殺し襟の技は圧巻。柄まで揃います」(津田さん)。31万9000円(リングヂャケットマイスター206 青山店)
LID TAILOR(リッドテーラー)
“テーラーと工房の幸福なマリアージュ”
――山浦さん
「仮縫い付きのスタイルドビスポークで仕立てられ、リッドテーラー根本氏の型紙を当プログラム用に引き直し、若い職人が揃う工房が繊細な手仕事で縫製。パンツもラップシームやサイドシームを斜めに曲げるなど、相当こだわっています」(山浦さん)。55万円〜〈オーダー価格〉(伊勢丹新宿店)