リクトのニット
表情豊かなニットをテキスタイルとして再解釈した大人のリラックスウェア
時代は“コンフォート”が主流になりつつある。今回ご紹介するのは、今秋誕生したニットソーブランドの「リクト(rykt)」。ブランドを立ち上げたのは、国内コレクションブランドをはじめレディス・メンズのデザイナーとして活躍した髙橋 玲氏だ。
「1本のウール糸を使っているのに撚る糸の本数や編み組織を変えることで、表情が変化するのがニットの面白いところ」と髙橋氏は語る。例えば、冒頭のパーカ。2/32番手の100%ウール糸を2PLYの天竺組織で編み上げ、目付600gまで縮絨加工を施し、フェルト化させたニット生地を使用。
ウール糸なのにごわつかず、ふんわりとした肌触りが心地よい。そして、袖のケーブルや袖口のリブは同じ糸で撚る本数を変えたもの。同じ糸だが、表情は全く異なる。それなのに、絶妙なハーモニーを生み出しているのが、髙橋氏のデザインの巧みなところ。
「大人の男性でも楽しめる心地よいサイズ感、シルエットを追求しました」と言うように、程よいリラックス感もある。個性、品質、寛ぎ感、と今の時代に適したニットウェアとして今季、ぜひご注目を!