「古月 新宿」でいただく「冬の食養生コース」でカラダを内側から整える

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「カラダにやさしく、暖かい」くらしのワザ15
“冬の食養生”でカラダを内側から整える

腎を養いエネルギーを蓄える、冬の食養生

医食同源の考えが根付く中国料理。その根幹にある東洋医学は、自然との付き合い方を説く気象医学だ。植物を例にとれば、春は発芽、夏は成長、秋は結実、冬は根にそのエネルギーを蓄える。人もまた、四季のエネルギーに逆らわないことで、大病を予防できると考えられている。

その法則に則ると、冬は人も力を蓄えるべき時季となる。要となるのは“腎”。腎とは腎臓ではなく生命力の源のこと。髪、骨、歯、脳、耳、生殖器、排尿機能などに通じており、その弱体化は老化現象に等しい。誰しも生まれ持った“腎精”があるが、生きるとともに精は減る。そこで今回は、身体を温めながら腎を養う、とっておきの養生中華をご紹介しよう。


KOGETSU SHINJUKU(古月 新宿)

古月 新宿 冬の食養生コース(養生スープ)

冬の食養生コース(養生スープ・おこぜの膾・鹿肉の五加皮酒煮込み)
東洋医学理論を踏まえた「季節の食養生コース」が人気の「古月 新宿」。季節ごとに出やすい不調を鑑みて食材を選び、中国の古典に学んだ調理技法をさりげなく用いた料理には医療関係者のファンも多い。写真下左の前菜のおこぜの膾は、6世紀に食べられていた八和齏(はちわさい)という生魚の膾のたれを再現したもの。「腎が弱くなると足腰が弱るので」と、鹿肉(写真下右)はウコギの根で作った五加皮酒に花豆を添え、名物の養生スープ(写真上)は、烏骨鶏、くるみ、ムール貝に夏草花の組み合わせで、五臓六腑に染み渡る味わいを描く。「冬の食養生のテーマは補腎益精と散寒、これに尽きます。烏骨鶏、ナマコ、花豆など、黒い食材には腎を養うものが多いですね。補うことを第一に、外気の寒さや乾燥から身を守ってください」。
※季節の養生コースは6000円~。季節によって食材は異なります

古月 新宿 冬の食養生コース(おこぜの膾・鹿肉の五加皮酒煮込み)

佐藤貴子さん

教えてくれる人
80C(haochi)ディレクター
佐藤貴子さん

国内外の中国料理を探訪して約20年。ウェブメディア『80C』の編集や執筆、胃袋目線で中華圏を旅する『ROUNDTABLE』でイベントやツアーを企画。



古月 新宿 前田克紀シェフ 前田克紀シェフ
新潟大学在学中に中国食文化に魅せられ、卒業後に料理の道を志した学究派。池之端の「古月」在籍中に論文を書き、中国の中華中医薬学会が認定する「高級栄養薬膳師」の資格を取得。2012年に「古月 新宿」を開業。季節の食養生をテーマに店を営む。TEL03-3341-5204



[MEN’S EX 2021年12月号DIGITAL Editionの記事を再構成]
※表示価格は税込み。

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