大人の日常生活は、微妙なピンチの連続です。適切な言い訳を繰り出して、自分を守りつつ周囲のストレスを最小限に抑えましょう。
今月のテーマ
ネットショッピングで買いすぎて妻に責められた……
今日も、ネットで注文した品物が自宅に届きました。妻が「また何か買ったの!?このあいだのもまだ使ってないじゃない」と責め立てます。
我ながら「余計なものを買いすぎかな……」という自覚もありますが、それを認めるわけにはいきません。買い物の自由を手放さないためには、どんな言い訳で煙に巻くべきか。
「自分のものになったというだけで十分に役割を果たしてくれているんだよ」
「いいもの(いい服)との出合いって一期一会だから、それを大事にしたいんだよね」
まずは、こんな都合のいい理屈で、妻の反応を伺ってみましょう。「はいはい、そうよね」と呆れられたら、まだしばらくは大丈夫。いかにも浪費家が好みそうな自己弁護ですが、自分に対する言い訳としてそれなりに有効です。
妻がかなり怒っている気配の場合は、もっと腰を据えた言い訳を繰り出したいところ。
「新しい生活様式っていうか、オレも生き方を変えてみようかと思うんだ。外でお金を使わなくなった分、家で快適に過ごせたり、自分を高めたりする方向に重点を置こうかなって」
まったく納得していない様子だったり、あっさり鼻で笑われたりしたら、奥の手です。
「そうそう、セレクトショップのサイトで、キミに似合いそうなバッグを見つけたんだけど」
そんな作戦で強引に話をそらしましょう。首尾よく食いついてくれても、それはそれで懐が痛みますが、自由を守るには代償が必要です。
言い訳の極意
明らかに分が悪いときは
大好物を目の前にぶら下げ、
強引に話をそらす――
それもまた言い訳なり
[MEN’S EX 2021年9月号DIGITAL Editionの記事を再構成]