綿谷寛画伯のコンサバお洒落妄想旅計画「ノーマン・ロックウェル詣で」

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家に籠る時間が増えると、自ずと旅への想いが募るもの。訪れたい地へ想いを馳せれば、何を着ていくか、何が食べたいかと、そこでの楽しみ方が浮かんでくる。取材に遊びに、国内外のあらゆる地へ足を運んだ、画伯が思い描く、とっておきの旅計画を参考に、ぜひ貴方も自身の旅の妄想を膨らませて欲しい。

綿谷寛画伯のコンサバお洒落妄想旅計画「ノーマン・ロックウェル詣で」_綿谷寛画伯

ノーマン・ロックウェル詣で

ノーマン・ロックウェルの世界がまんま体験できる町

まるで絵のような……というより、本当に絵に描かれたとおりであることに驚き、感動した町がある。それはアメリカの国民的画家であり日本でも知名度が高いイラストレーターのノーマン・ロックウェルが晩年暮らしたマサチューセッツ州バークシャー地方にある小さな町、ストックブリッジだ。

アメリカ合衆国の市民生活を巧みに描き、アメリカ人の心を捉え、愛されたノーマン・ロックウェル。彼の作品の多くにストックブリッジで暮らす住民や建物が登場し、実際に絵のようなノスタルジックなアメリカの原風景が今も変わらず色濃く残る。

ボクが初めてこの町を訪れたのは1993年。今から28年前だ。この年、それまであった「ノーマン・ロックウェル美術館」が現在の場所へ移転、改装オープンしたということで、同業者で友人の早乙女道春くんと高松啓二くんとニューヨークでレンタカーを借りて、イラストレーター3人でノーマン・ロックウェル詣でへと向かったのである。

ニューヨークから車で北上すること約3時間。自然豊かで、古くから高級別荘地として人気が高いバークシャー地方は、日本で例えるならスケールのデカい軽井沢のようなところで、さしずめストックブリッジの町のメインストリートは旧軽か。そのメインストリートを見渡すと、この通りを題材にした作品『ストックブリッジのクリスマス』(1969年)とほとんど同じ建物が今も並んでいることにロックウェルファンなら感動せずにはいられない(涙)。

綿谷寛画伯のコンサバお洒落妄想旅計画「ノーマン・ロックウェル詣で」_トラッドディズニーランドへようこそ

宿泊は、メインストリート角の「ザ レッド ライオン イン」。1773年創業のコロニアル様式の瀟洒なホテルで、エレベーターはクラシックな鳥かご式だ。また、今はどうかわからないけどボクが泊まった当時は、メインダイニングでのディナーはネクタイ着用とあった‼ もちろんそこは抜かりなく、ボクはペンドルトンのシャツジャケットにニットタイで、本場のアメリカ人以上に古き良きトラッドスタイルで臨んだのは言うまでもない。

ところで改装した「ノーマン・ロックウェル美術館」だが、600点近いオリジナル作品の展示もさることながら、ボクが一番感激したのは敷地内の高台に移築、復元したロックウェルのスタジオだ。絵を描く際に陽射しの影響を受けないよう北側に大きなガラス窓を配置した理想的なスタジオ。まさにイラストレーターの桃源郷だ。

自然豊かな環境の中で絵に没頭したロックウェルは日が暮れてもソワソワしなかったのだろうか。近くに銀座がないとボクは無理だ。

コンサバお洒落妄想旅計画_イラスト
絵と文・綿谷 寛

緊急事態宣言の延長もあって、最近うちでオリジナルイラストTシャツ作りにハマっている。要するにプリントではなく直接Tシャツに手書きで絵を描くのだが、これがやってみると実に楽しい。用意するものは水性アクリル絵の具とファブリックメディウム(アクリル絵の具に加えると洗濯しても剥がれない)。それと水彩筆の3つ。アクリル絵の具で描くと、風合いが昔のゴムプリントみたいで味があるんだ。ゆくゆくはTシャツイラスト展なんかやってみたいな。皆さんもぜひ!



[MEN’S EX Summer 2021の記事を再構成]

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Winter VOL.329

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