ジュエリーウォッチの名作がさらに薄く
タサキの「バランス」
田上 腕時計って自分がどこにこだわりたいかによって選び方もさまざま。
寺本 その通りだね。時刻を知るためのツールという実用性はもちろん、ジュエリーのように腕元を美しく飾ることで、身に着ける人をより気品あるように見せてくれるしね。
田上 実はジュエラーによる時計も傑作が多いんです。
寺本 確かに、ジュエリー選定における審美眼はもちろんのこと、ものづくりにかけての職人魂、そして奥深い歴史は、どこか時計ブランドと通じるものがあるのかもしれないね。
田上 特に近年、時計ジャーナリストたちからも評価が高いのがタサキです。
寺本 確かこれ、真珠をバーのモチーフに直線に並べたタサキの代表シリーズ「バランス」だよね。真珠こそセットしていないけど、ラウンドケースと直線のラグの合わせがなんとも絶妙。
田上 さすがにお目が高い。ムーブメントはスイスの名門ヴォーシェ社製。美しさもそうですが、実は、パーペチュアルカレンダーを採用し、自動巻きのコンプリケーションながら厚みはわずか8.5mmに抑えた新モデルなんです。
寺本 仕事からフォーマルまで、袖口を格調高く彩るジュエラーならではの気品には、男でも惹かれてしまうね。
ハイジュエラーの気品をさりげなく手元で主張
ケース裏から覗くムーブメントも華やか。ムーンフェイズには立体加工されたマザー オブ パールを使用。SAKURA ゴールドケース&アリゲーターストラップ。自動巻き。550万円(TASAKI)
話したのはこの2人
寺本亜生(副編集長)
時計担当歴が長いせいで、バーゼルなき今、新作時計の新しい発表サイクルに戸惑うこと多し……。
田上雅人(時計・クルマ・美容担当)
今年も多くの新作時計に触れ、機械式時計熱がより高まった。いつかは欲しい、憧れのパーペチュアル!
Brand HistoryTASAKI(タサキ)
1954年に創業。パールとダイヤモンドを二大エレメントとする国内屈指のハイジュエラー。2015年よりウォッチコレクションを本格始動。
[MEN’S EX Summer 2021の記事を再構成]
(スタッフクレジットは本誌に記載)※表示価格は税込み