本格眼鏡とは? なぜ本格眼鏡が必要なのか? どんなブランドがあるのか? を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは国内外の本格眼鏡ブランドをピックアップしてご紹介する。
KOMOREBI(コモレビ)
“木漏れ日”に感銘を受け自然界をもとにデザイン
コモレビは2016年にベルギーで誕生したアイウェアブランドだ。ブランド名は日本語の“木漏れ日”からきている。創業者であるクリストフ・デスメット氏は、かつて訪れた奄美大島で“木漏れ日”の自然の造形美に触れて大きな感銘を受ける。「木々より漏れ広がる陽光が舞い踊る」、そんな情景を意味する“木漏れ日”という言葉は、英語はもちろん、フランス語やオランダ語にも存在しない。だからこそKOMOREBI(コモレビ)と日本語そのままの言葉をブランド名としたのだ。フレームは森や光、海岸線など、自然にあるものからインスパイアされており、形だけでなく色や質感によっても自然が表現されている。
実際にフレームを見てみよう。「ニコライ」はブランドを代表するデザインだ。フロントの外周は丸みを帯びたラウンドシェイプだが、内側のレンズシェイプは七角形というユニークなデザイン。素材にはチタンを採用しており、手仕事のサンドブラスト加工によって、日の光のなかで輝きが増す。色はシックなモスグリーンで、テンプルエンドが木の葉の形をしているのも自然を思い浮かべさせる。チタン製のフレームは軽くて掛け心地が良く、表面にPVDコーティング(表面に硬い窒化物)を施しているため、耐久性が高いのも特徴だ。
シンプルなデザインにウイットを効かせ、温かみがありつつもスタイリッシュで機能的。控えめながらも他にはない個性があるコモレビは、眼鏡業界のバイヤーが絶賛する注目の新ブランドだ。
KOMOREBI(コモレビ)
BRAND INFO
創業年/2016年
創業者/クリストフ・デスメット、ブレント・デコールデ
現在地/ベルギー・アールスト
問い合わせ先/コモレビアイウェア
TEL:03-5500-2635
創業者
クリストフ・デスメット
2000年代初頭、夫婦で訪れた奄美大島での“木漏れ日”に感銘を受けてブランド名をコモレビに。透明性や光の反射などから発想を得ており、チタン製メガネフレームの3D設計も行う。