“これは絶対に名作になる!”というヒット確実の名作の“たまご”たちを編集部員が徹底討論。
注文靴に匹敵
オリエンタルのドレスコレクション「COVENTRY」
伊澤新年度に向けてスーツをオーダーしてみたんだけれど、実は、それに合わせる革靴を探しているんだ。
橋本オーダースーツに合わせるなら、やはり靴も見劣りしないクオリティが必要ですよね。であれば、このドレス靴がぴったりじゃないかと。
伊澤おっ、この深みのある革質に引き締まったシャープなフォルムは、既製靴とは思えない端正な佇まいだね。
橋本そうなんです。実は、ビスポークの意匠をふんだんに取り入れた、オリエンタル渾身の新作なんですよ。
見れば見るほど惚れ惚れする作り込み ビスポーク靴を彷彿させる小ぶりでシャープなピッチトヒール。グッドイヤーマッケイ製法の採用で、土踏まずからヒールにかけてコバを攻め込んだ流麗なシルエットを描きながらも、グッドイヤー特有の足馴染みの良さも実現している。5万9000円(オリエンタルシューズ)
伊澤なるほど。トウシェイプもシャープだし、よく見るとヒールもエレガントなピッチトで、ウエストもギュッと絞り込まれたべヴェルド仕様。まるでイタリア靴かのような色気だね。
橋本さすが、お目が高い。しかも、アウトソールは半カラスで、ヒドゥンチャネルの本格仕様に。これはとても既製靴には見えませんよね。
伊澤この独特の奥深いマーブル模様のアッパーの色合いも、好みだな。
橋本このクオリティにして5万円台は破格だと思いませんか!
伊澤確かに! 懐に優しくても、オーダースーツに負けないクオリティ。本格ディテールで魅せる、通も唸る端正な佇まい、これは見逃せないね!
話したのはこの2人
伊澤一臣(ファッション担当)
スーツも靴も日・英・伊・仏、ひと通り味わって来た雑食派。国産靴の目覚ましい進化を目に、今作に心が揺れ動く47歳。
橋本慎司(ファッション担当)
スーツのオーダーは既に経験済み。今年こそはとビスポーク靴への意欲を燃やすも、スーツの散財に懐具合が寂しい31歳。
Brand HistoryORIENTAL(オリエンタル)
1957年設立のオリエンタルシューズ。本格的なつくりのグッドイヤー製法を採用しながらも、足馴染みが良く快適な履き心地のドレス靴を開発。好評を博す。
[MEN’S EX Spring/Summer 2021の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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