プロゴルフコーチの奥嶋誠昭氏と、ゴルフ大好きゴルフライターの鶴原弘高氏が最新の注目クラブやシャフトを試打計測。気になる性能を徹底レビュー!
MIZUNO JPX921 TOUR/ミズノ JPX 921 ツアー
FORGED/フォージド
HOT METAL/ホットメタル
HOT METAL PRO/ホットメタル プロ
【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.115】
どのモデルもヘッド形状が良くて構えやすい!
4つのモデルから飛距離と操作性で選べる
ライター・ツルハラ ミズノが欧米で展開していたJPXシリーズのアイアンが、今作から日本でも本格展開されることになりました。なんとシリーズで4モデルもラインナップされています。今回は、最新作「JPX 921」の新作アイアンをすべて試打して比較検証していきます!!!
奥嶋プロ こんなにも種類があるんですね。何が違うんだろう?
ライター・ツルハラ では、ざっくり簡単にモデルごとに説明していきますね。まず、「JPX 921 TOUR」はメジャーチャンピオンのブルックス・ケプカが愛用していることで知られているアイアンの後継モデル。単一素材で作られた軟鉄鍛造のフォージドアイアンです。7番アイアンのロフト角は34度になっています。
奥嶋プロ ヘッドが小ぶりでシャープな雰囲気。ソール幅も狭めですね。まさしくツアーアイアンという感じ。構えやすいなぁ!
ライター・ツルハラ それよりもヘッドが大きめの「JPX 921 FORGED」は、ヘッド素材に高強度のクロムモリブデン鋼を使った鍛造アイアン。フェースの弾きを向上させて飛距離性能とミスヒット時の許容性を高めながら、打感の良さも追求したモデルになっています。7番アイアンのロフト角は31度です。
奥嶋プロ 「JPX 921 FORGED」は飛ばせそうな顔つきのアイアンですね。ソール幅も広め!
ライター・ツルハラ 「JPX 921 HOT METAL」は、クロムモリブデン鋼の鋳造アイアンです。こちらはシームレスなカップフェースで反発性能を最大限にして、やさしく飛ばせるモデル。何を隠そう、2020年度の「日本女子オープンゴルフ選手権」と「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でメジャー2連勝を果たした原英莉花プロが使っているアイアンなんですよ! 7番アイアンのロフト角は29度です。
奥嶋プロ ヘッドが大きめでソール幅も広い! 原プロは、こんなにやさしく飛ばせるモデルを使っているんですね。もともと彼女は飛ばし屋なのに、ちょっと不思議なぐらいです。
ライター・ツルハラ 聞くところによると、師匠であるジャンボ尾崎プロから「できるだけやさしいクラブを使うべき」との助言があったそうです。最後に紹介する「JPX 921 HOT METAL PRO」は、ヘッド素材や構造が「JPX 921 HOT METAL」と同じ。ヘッドの見た目をシャープにして、ソール幅はやや狭く、オフセットも少なくなっているのが特徴です。7番アイアンのロフト角は「JPX 921 HOT METAL」と同じ29度。数量限定発売のモデルとなっていて、残念ながらすでにメーカー在庫はもうないみたいです……。
奥嶋プロ 人気があって、もう売れちゃったんですね。街のゴルフショップには、まだ在庫が残っているかもですよ。探してみる価値はあります。では、さっそく打ちましょうかね。